新潮文庫
悪魔が殺せとささやいた―渦巻く憎悪、非業の14事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101239170
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0195

内容説明

澱のように沈殿する憎悪、嫉妬、そして虚無感―。誰にも覚えのある感情が、なぜ黒い殺意に変わるのか。日常のなかで突然襲い来るその瞬間、血のつながった家族、愛した人、通りすがりの名も知らぬ者を殺めるまでに、人を駆り立てるものは何か。虚飾、自己愛、そして妄想…いびつで残酷な人間の本性に迫り、殺人事件の真相を暴く、ノンフィクション集。好評シリーズ第五弾。

目次

第1章 愛情と憎しみの混沌(夫の心変わりに牙を剥いた般若の姉さん女房―木更津「年下夫」刺殺事件;エリート焼肉部長が殺めた二人の愛人―愛知「連続女性バラバラ」事件 ほか)
第2章 惨殺された家族の,肖像(鬼が爪を研ぐ血染めの家―中津川「一家五人」絞殺・刺殺事件・土浦「両親・姉」撲殺事件;息子の嫁に欲情した刑務官の「男の自信」―大阪「母子」放火殺人事件 ほか)
第3章 夜叉たちが乱舞する漆黒の夜(独居老人キラー「女民生委員」の殺人奉仕―名古屋「絞殺」事件;虚飾に塗れた美人ママのカマキリ人生―福岡「連続夫殺し」 ほか)
第4章 不可解な関係が巻き起こした阿鼻叫喚(断末魔の声に昂奮した「自殺サイトの死神」―堺「三人連続」殺人;「やっちゃえ!」十六歳少女が開けた地獄の釜の蓋―熊谷「男女四人」拉致殺傷事件 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yomineko@猫と共に生きる

70
日常の何気ない生活の中に入り込む凶悪犯罪。被害者達の無念はさぞ・・・快楽で殺人を犯す犯人達の素顔、、、の方が恐ろしかった。。。事件は2005年あたりの子供時代だったので1つも知らなかったのがまた恐ろしかった😨長い間「読みたい本」にうずもれていたのをやっと救出出来ました!2021/04/24

GaGa

41
このような犯罪ルポも若い頃はもっと客観的に読めたのだが、年をとるにつれて、特に残酷な犯罪においては、読むのをやめたくなってくる。まあ、まともな反応なのかな?「自殺サイトの死神」の事件のルポなど特にそう。この犯人はすでに麻生政権で死刑が執行されているが(事件が04年、05年と考えると執行がかなり早い方)このルポを読むとやはり死刑しかないよなあと思えてしまう。2011/01/11

坂城 弥生

38
ノンフィクション。2022/01/21

おいしゃん

36
2021年度ラスト本。そしてこの3月はこれで22冊目とたくさん読めたが、段違いに重く、ページが進まない本だった。 ややもすると負の感情につられそうになる中、同じ人間がどうしてこんな凶悪犯罪をするのか、読み進める中で気づくものもあるだろうかと必死に読んだ。2021/03/31

青葉麒麟

35
大好きな実録物シリーズ。明らかに逝っちゃってるのと隣近所にいそうな普通な常識人の加害者等千差万別。どんな些細な事で一線を越えるが判らないのが怖いなぁ。『セレブ妻カオリン』事件が唯一知ってたので興味深く読めた。2015/09/29

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