新潮文庫<br> 流星ひとつ

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新潮文庫
流星ひとつ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 422p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101235226
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0195

出版社内容情報

28歳にして歌を捨てる決意をした歌姫・藤圭子。火酒のように澄み、烈しくも美しいその精神に肉薄した、異形のノンフィクション。何もなかった、あたしの頂上には何もなかった――。1979年、28歳で芸能界を去る決意をした歌姫・藤圭子に、沢木耕太郎がインタヴューを試みた。なぜ歌を捨てるのか。歌をやめて、どこへ向かおうというのか。近づいては離れ、離れては近づく二つの肉声。火の酒のように澄み、烈しく美しい魂は何を語ったのか。聞き手と語り手の「会話」だけで紡がれた、異形のノンフィクション。

沢木 耕太郎[サワキ コウタロウ]

内容説明

何もなかった、あたしの頂上には何もなかった―。1979年、28歳で芸能界を去る決意をした歌姫・藤圭子に、沢木耕太郎がインタヴューを試みた。なぜ歌を捨てるのか。歌をやめて、どこへ向かおうというのか。近づいては離れ、離れては近づく二つの肉声。火の酒のように澄み、烈しく美しい魂は何を語ったのか。聞き手と語り手の「会話」だけで紡がれた、異形のノンフィクション。

目次

一杯目の火酒
二杯目の火酒
三杯目の火酒
四杯目の火酒
五杯目の火酒
六杯目の火酒
七杯目の火酒
最後の火酒

著者等紹介

沢木耕太郎[サワキコウタロウ]
1947年、東京生れ。横浜国大卒業。’79年、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、’82年に『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、’85年に『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞を受賞。’86年から刊行が始まった『深夜特急』三部作では、’93年、JTB紀行文学賞を受賞した。’06年に『凍』で講談社ノンフィクション賞を、’14年に『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

109
2016年691冊め。ノンフィクションだということも藤圭子の話だというのも知らずに​​タイトルだけで手に取った​。彼女の引退時に行われたインタヴューを元に書かれたが、製本された1冊が藤の手に渡されたきり、日の目を見ることがなかった幻の本だという。2013年の彼女の自殺後、コメントで『幼い頃から、母の病気が進行していくのを見ていました』と語った宇多田ヒカルに、母親である藤の『その透明な精神の輝き』を伝えたいと、発売を決めた著者の気持ちが伝わってくる。2016/09/05

あすなろ

99
虐待されてた縁の下にいた猫は私からしか餌を食べない。そんな回想シーンがある。ウオッカトニックと共に沢木氏に話される言葉達に強烈に引寄せられる。話は杯を重ねる毎に藤圭子の心から染み出てくる。でも、通じて彼女の心は幼き日に可愛いがった猫とリンクする。猫は、原因不明である日死ぬ。彼女の引退後の幸せだったのか不幸だったのか分からぬ死を暗示しているかのよう。宇多田ヒカルの方が僕等の時代だが、彼女にも母 藤圭子やこの猫がリンクしているように感じるところがまた感慨を深くする。2016/08/07

びす男

82
「すぐれたインタヴュアーは、相手すら知らないことをしゃべってもらうんですよ」。会話形式でストーリーを紡いでいくスタイルが新しい。相手は宇多田ヒカルの母、藤圭子。ずっと昔に取材が行われ、自殺を機に世に出ることになった。沢木さんはそういうところがある。自分の判断というより「このネタは書かれることを欲しているか」という判断をしているようだ。相手に迫るインタヴューとは、相手の核を「教えてもらう」姿勢ではなく、「ともに考える」姿勢から生まれるんだと、改めて感じた。もちろん、信頼関係が前提である。非常に参考になった。2016/11/21

あらたん

66
最近YouTubeで藤圭子の歌を良く聞いている。宇多田ヒカルのお母さんとは知っていたが生はもちろん録音でもこれまで接する機会はほとんどなかった。 本人もデビューしてすぐに売れその後若くして結婚、そして離婚、引退、復帰と娘の宇多田ヒカルと同じような軌跡を辿っていたことに驚いた。 このインタビューは引退直前に行われたそうだが、理由があって公表は見送られ彼女の死後に発表されたもの。会話形態で本人の声がダイレクトに聞こえてくる。怨歌のイメージとは全く異なる。マスコミの功罪を考えざるを得ない。2024/03/17

ぶんこ

60
「インタヴューというのは、相手の知っていることをしゃべらせることではなくて、相手も知らなかったことをしゃべってもらうものだ。」と、「インタヴューなんて馬鹿ばかしいだけ」という藤圭子に話す沢木さん。インタヴューが進むにつれて、その通りに「別に」と、本人も何も考えていなかったと思っていたことに、本当は何を考えていたかがわかってきます。この本の素晴らしさは、引退後の藤さんのことを考えて本を葬ることを決断した著者の誠実さだと思いました。また藤さんご自身の誠実さがあってこそだったのでしょう。感動しました。2018/12/13

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