内容説明
まさに驚天動地の一報だった。「たけし、バイク事故で重体!」―。九死に一生を得て奇蹟の生還を果たした著者が、死の淵を彷徨いながら探り当てた思索の極みがここにある。事故から療養までの顛末を赤裸に語りつつ、自らの人生観を再検証していく。「人は何で生きるか」と厳しく自問する「哲学問答」の果て、たけしが到達した死生観とは?事故を契機に自己を見つめ直した衝撃の手記。
目次
第1部 たけしの「死ぬための生き方」(おいらが病床で考えたこと;オーストラリアで考えたこと)
第2部 俺たちに明日はない(大バーゲン日本人;アンケート「日本は悪い方へ向かっている」;「一夫一婦制」亡国論;禁断の実「憲法」を食った日本人;なんで言わないんだ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
39
バイク事故から奇跡的に生還した筆者の死生観であるが20年前の執筆なので現在との違いはわからないが前半部分に生きる姿勢を感じるものがある、「人にはもって生まれたその人なりの生き方というものがあって他人が変えられるものじゃないんだね」という言葉が印象的である。2014/01/01
ビイーン
28
たけしさん節のブラックユーモアたっぷりで面白かった。九死に一生といったような状態から生還すると、今まで気付かなかったものが見えるらしい。さて、自分はどうだろうか。自分自身を見つめ直すって簡単な事じゃない。『大事なのは「死に対する哲学」を持つこと』。なるほど、確かにそうかも。2019/11/10
ぽち
12
三浦春馬さんの件で改めて死について思う時間が増えていて、積ん読から抜いてきた、例の事故(と言っても直ぐに伝わらない世代のほうが周りには増えているのだけど)からの復帰後に書かれた、いや語り起こしか、死を経て生に対する心境が語られている。後半の毒舌は蛇足、というかつまらなすぎて閉口。。元気が出るテレビリアルタイム世代はこんな飲み屋の親父の愚痴なんか読みたくなかったと思うよ。ごっつリアルタイム世代としても、ワイドナショーも同上。2020/08/18
0607xxx
9
バイク事故後の病床とリハビリで訪れたオーストリアで考えた死生観がまとめられた前半と世の中をぶった斬る後半。20年前の本だが、古くなく今の世の中も悪い意味で全く変わっていないなと思った。2017/01/08
Koki Miyachi
8
あぁ、何ともいいようがない読後感。例の事故後の病床で考えたことを記した第一部「死ぬための生き方」。事故後の辛い体験をもとに人生観の変化がどう変わったかを語る。たけしの本は口述筆記なんだろうか?価値観の変化は共感できるけれど、口語調の雑な語りが延々と続く。内容は繰り返しだし読み続けるのがツライ。事故前の毒舌を収録した第二部「俺たちに明日はない」。いつものたけし節で、ズバズバ切り込むのは小気味よいが、そこまで言うなら行動したら?と思う。批判ばかりで解決策を示したり、行動で示したりしない人はよくいるよね・・・2013/02/05