内容説明
気が小さくて、酒を飲まないと何もいえなかったおやじ。酔っぱらうと「バカヤロー」が口癖で、おふくろには頭が上がらなかった。おふくろは、やたら教育熱心で、秀才の兄きが自慢の種だった。俺は遊びに夢中だった。何もない時代だからこそ、いろんなことに熱中できたんだ。ガキの頃の感性をいつまでも大切にしていきたいと思う。―遊びの天才だった少年時代を絵と文で綴る。
目次
ペンキ屋の手伝い
兄きと俺の勉強
身体検査とおんな色
はじめての海と神様
送って当るパラシュートロケット
インチキな沖縄カラテ
燃えた電気機関車
楽しい銭湯
紙芝居と三角アメ
職人のおやじ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nonpono
85
妹の本。小さい頃、影響を受けたドラマは、あまたあるが、ビートたけしの子供時代を描いた「たけしくん、ハイ」も挙げられる。何もかも強烈だった。そして下町の風景も。本書もその時代がテーマ。台風を、「子供心に台風って楽しみじゃない。」と言い、夏休み明けを友達に会えてまた楽しみと言う。懐かしい気持ちが湧き上がる。銭湯の描写も良い。わたしがよく温泉に行くのは、小さい頃の銭湯体験がたしかにある。「感性ってのは不思議なもので子供の頃にどこの位置にいたかできまるのよね。」たしかに。育ちというかか見てきた景色って根深いよね。2025/08/13
たか
52
ビートたけしの短編エッセイ集。昔、NHKの『銀河テレビ小説』という番組があり、朝の連続ドラマに対抗して、なかなか良質のドラマを放映していた。本書も、30年以上前に、同番組で放映され、毎晩楽しみに見ていた。ペンキ屋で酔っ払いの父。明るく優しい母。主人公の子役がビートたけしにそっくりだった。木の実ナナが好演。本よりもテレビの印象が鮮明に残っている。C評価2018/10/19
はらぺこ
46
ジャンルは何やろ、エッセイ集かなぁ? 『俺んちより貧乏だった友だち』は嫌な気分やなぁ・・・。貧乏どうこうより残酷でセツナイ。家を壊された家族はどうしたんやろ?建て直す費用なんか無さそうやし・・・。 読んでて訳が分からんかったのは、「こうやって~」みたいな書き方。正直、不親切過ぎる。「こう」って書かれても見えんから分からんわ。注釈か何かつけるべきやと思う。2011/02/21
Shoji
41
漫才、映画、小説、タレント業で成功を収めた巨匠も、幼少時代は赤貧の少年だったとか。そんな赤貧時代を顧みたエッセイ。笑いあり涙ありの内容です。赤貧時代から幾年月、今や大スター。しかし、波乱万丈の男なんだよなあ。フライデー襲撃事件では前科者になってしまったけど、我々はスカッとした。酔っぱらって単車でこけて一度は死んでるし、めちゃくちゃやな。応援しています。死ぬまで毒舌でいて下され。2022/06/13
姉勤
39
ひとはみな平等。なんて世迷い事が通じない時代の、今や日本のエスタブリッシュメントになってしまったお笑い藝人の少年時代。ほのぼのした語り口に惑わされてしまうが、結構過酷な世界を生きているたけし少年のコンプレックスな日常が描かれる。現代日本が否定した世界なのに居心地よく感じてしまうのは、時代が違うにしろ、厭な思い出であれ、同じような経験に触れているからだろう。挿入されたイラストもまた、いい。 余談ながら弟子である玉袋筋太郎著「新宿インベーダー」もおすすめ。2012/10/02




