新潮文庫<br> 豪姫

新潮文庫
豪姫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 244p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101221113
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

利休自害の後、秀吉から茶頭に任じられた反骨の大名茶人・古田織部の鬱を散じてくれたのは、前田利家の四女で剛毅奔放の美女・豪姫と、根っからの自由人である庭番ウスの存在だった。めまぐるしく変転する政情のもと、三人は思わぬ運命をたどるが、その鮮やかな生きざまは、ひときわ異彩を放った。現代人の心に風穴をあける、雄渾闊達な戦国歴史絵巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はらぺこ

32
『織部雑記帳』と『ウス雑記帳』の2話収録。自分には『織部』がチョット退屈やったんで、どちらかと言えば『ウス』の方が好き。豪姫や古田織部に興味が無いまま読んだのが退屈に感じた原因かも。 『ウス』は何か裏に有るのか無いのか分からんまま終わった気がする。織部の屋敷に出入りしてた女とかジュンサイとか結局誰やったんやろ?何度も途中で寝てしまったので、もしかしたら読み飛ばしてたんかも知れん。 表紙は宮沢りえと仲代達矢。2011/07/02

金吾

29
主人公の三人の描写が特徴的でした。織部をもう少しメインにして欲しいと感じました。茶と天下がおさまっていく時代を考えさせられました。2022/04/10

河内 タッキー

9
古田織部に関心があり、色々読んできたが、この小説は初めてだ。タイトルが「豪姫」なので全く気付かなかった。しかし実際はむしろ豪姫はあまり登場せず、豪姫、織部、ウスの話だ。単に生涯を小説風にしたものではなく、当然創作だと思うが、著者の哲学が、登場人物達に反映されていて面白い。そして自分の中の詩情センサーが、井上靖の「本覚坊遺文」と同じくらい反応した。これは復刊されたら何度も読み返したい。2019/04/25

だけど松本

2
再読。細部は覚えていなかったにもかかわらず初読時とほぼ同じ感想のような気がする。前半でとても生き生きとしてかわいい豪姫が、いろいろ大人の事情の中で変わってしまった残念感。それでも娘時代と嫁いだ後とでは変化して当たり前と思う、ただ、そこに至る詳細を書いたもの、あれば読みたいなぁ。2024/02/10

さっと

1
ラストはじ~んときた。2010/05/29

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