新潮文庫<br> 新版 東京漂流 (新版)

新潮文庫
新版 東京漂流 (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101220116
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

リカちゃんファミリーみたいに清潔で実在感の薄い平成ニッポン民族。連続幼女殺人事件は本書旧版が予言、警告したことの正確な帰結だった。「FOCUS」創刊号から連載を開始、金属バット殺人その他、事件の本質に鋭く迫った写真と文章で毎回衝撃を与え、企業広告の扱いをめぐっては遂に休載を余儀なくされた問題の記事を中心に書下ろす、現代ノンフィクションの金字塔。新稿2編を増補。

目次

1 リカちゃん納経
2 豚は夜運べ
3 2つの十戒
4 旅の氷点
5 小さな黒魔術
6 善行潮流
7 青天白日
8 飢渇前線
9 熱狂
10 長い喜劇
11 アップルパイ家族の家訓
12 東京漂流
13 FOCUS
14 ニンゲンは犬に食われるほど自由だ
15 『東京漂流』ザ・デイ・アフター

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金平糖

4
B。2018/02/11

go

3
前から古本屋では見かけていて気になっていた本。350円で購入。文章が非常にうまくてかっこいい。何かかっこいいね。これで書かれている無菌化された社会の気持ち悪さみたいなのはより徹底されている気がする。一方で老後に農業やりたいという人とか、80年代より大分増えたのではないか。野犬有明フェリータの死が出てくるが、偶然にも自分は有明10号埋立地のホテルでこの本を読んでいたのであった。2021/02/21

なまはげ

3
元々は1980年年代初頭出された本で30年以上前に書かれている。しかしその内容は現在の日本を見透かしているようだ「憲法」「反核」「善行」など藤原氏の視点が凄いのかこの国が相も変わらず成長しないのか?自分は後者だと思う。現在の若者はこれを読み何を感ずるのか?興味が有ります。何度も読み返す一冊です。2015/10/23

SU

3
豚を夜に移送する話とインドの人の屍を食べる犬の写真はインパクト有りました。2014/08/15

奥村

3
自分が生まれる前の出来事や初めて知る事件が書かれてあったので、非常に興味深かった。60〜80年代の変化。文化では無く、ブンカ。藤原さん独特の視点で書かれる東京は綺麗でお洒落な誰もが憧れる都会では無い。最後の黒い野良犬の写真が酷く虚しかった。人間は犬に食われるほど自由だと、そして自らを犬だと言い切れる感性が羨ましいと思う。2013/10/26

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