内容説明
「維新の三傑」でありながら、西南戦争を引き起こした賊軍の首魁。にもかかわらず、国民の間では圧倒的な人気を誇る。武士にして思想家、軍略家にして温情の人、農本主義者にして詩人でもあった。西郷隆盛ほど捉えにくい人物はいない。だからこそ、さまざまな西郷論が語られ続けてきた。その変遷はまた、時代を映す鏡でもある。同時代人の証言から、小説における描かれ方までを総ざらいする。
目次
第1章 同時代の人に、どう語られてきたか
第2章 家族・親族に、どう語られてきたか
第3章 明治の新聞・庶民に、どう語られてきたか
第4章 明治の知識人に、どう語られてきたか
第5章 異国の人間に、どう語られてきたか
第6章 大正から昭和へ、どう語られてきたか
第7章 右派・左派思想家に、どう語られてきたか
第8章 戦前・戦後の庶民に、どう語られてきたか
第9章 現代の作家・思想家に、どう語られてきたか
第10章 映画・ドラマで、どう語られてきたか
著者等紹介
原口泉[ハラグチイズミ]
1947(昭和22)年、鹿児島県生れ。米国ネブラスカ州立大付属ハイスクール、鹿児島県立甲南高校、東京大学文学部国史学科卒。同大学大学院修士課程修了、博士課程単位取得。鹿児島大学法文学部教授を経て、同大学名誉教授、志學館大学教授、鹿児島県立図書館館長。専門は日本近世・近代史、薩摩藩の歴史。NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」などの時代考証を担当。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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古古古古古米そっくりおじさん・寺
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