• ポイントキャンペーン

新潮文庫
千住家の教育白書

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101210315
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

子供は親のものではないんだ。将来どんなことをやっても自由なんだよ…。夫の励ましを胸に、母は子供たちと本気で向かい合った。それぞれの豊かな感性に時に戸惑いながらも、同じ目線で感動を分かち合い、悩み、悲しみ、ともに喜ぶ。やがて長男・博は日本画、次男・明は作曲、そして娘・真理子はヴァイオリンに自らの道を見出して…。三人の“世界的芸術家”を育てた母の記録。

目次

第1章 私は子供たちのガキ大将だった
第2章 千住家のはじまり
第3章 星とヴァイオリン
第4章 アメリカ二万キロの旅
第5章 父母を看取る
第6章 芸術開眼!
第7章 蝉時雨

著者等紹介

千住文子[センジュフミコ]
東京都生れ。明治製菓株式会社研究所薬品研究室研究員として抗生物質開発の研究に従事。退職後、千住鎮雄(後に、慶應義塾大学名誉教授)と結婚(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のんき

83
バイオリニストの千住真理子さんのお母さんの書いた本。その夫の言葉が印象的。「親の押しつけの勉強押しつけの教育はかえって子どもを興味から遠ざけるだけでなく、せっかく持っている可能性さえも失わせてしまう。子どもを育てるのは、子ども自身の自由を基本として、見守るという謙虚な考えに徹しなくては駄目なんだよ」音楽が詳しい親ではありませんが、子どもへの愛がありました。著者が、ガキ大将になって、三人のお子さんを遊びながら教育してるところもなんか良いなあって思いました。そんな両親だったから素晴らしい芸術家が生まれたんだな2020/01/08

いこ

73
お気に入りさん(パピコ0826さん)のレビューに惹かれて。著者は、ヴァイオリニストの千住真理子さんら芸術家3人の母である。さぞや早くから英才教育を、と思いきや全くそうではなかった。むしろ、学者の家系で、必ずしも裕福とは言えない家であった。他の家庭よりも勝っているものがあったとすれば、それは家族の間の愛情ではなかったか。経済的に大変な上、著者の父母の介護もあったが、母と3人の兄妹はまさに心を合わせ、数々の困難を乗り切っていった。そういう環境こそが、現在この兄妹を「偉大な」芸術家たらしめているのかもしれない。2020/01/12

パフちゃん@かのん変更

66
お金持ちのエリート一家というイメージを持っていましたが、そうではないですね。お母さんは名門の生まれだと思いますが、ガキ大将のような人。私はすっかりファンになりました。お父さんは死病を乗り越え32歳で学者になった人。ともに理工系の人間で頭はいいけれど、芸術家ではありません。それでも子供たちのやる気や才能を育てるのが上手く、普通だったら即禁止してしまいそうな家中の落書きも容認し、慶応大学にストレートで行けるのに、難関の芸大受験を認めた。いい家族で兄妹3人がとても仲がいい。献身的な親の介護も感動的。2016/02/28

kiisuke

38
三人の兄妹それぞれを日本画家、作曲家、ヴァイオリニストに育てあげたその教育方針とは…。芸術家を生み出す家庭はやはり意識が違うのだなぁと感じました。千住家の子どもたちは家中の襖や壁や柱にクレヨンで絵を書こうとも、悪戯ではなく「おそるべき集中力での創作」として認められた。高価なヴァイオリンを買えないのなら借物のヴァイオリンを心で感じて鳴らす努力をした。家族がお互いを本当に大切に思い合っていて、いつでもあたたかい言葉を掛け合っていて…とても胸を打たれるとともに家族のあり方を考えさせられた素晴らしい作品でした。2015/09/23

香菜子(かなこ・Kanako)

32
千住家の教育白書。千住文子先生の著書。子供の教育に悩む全ての保護者や学校関係者にとって役に立つ内容の良書です。全ての子供が千住家の皆さまのようになれるわけではないけれど、千住家の教育から学べることはたくさんある。2018/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/552028
  • ご注意事項