内容説明
看板娘のお瑛と兄の長太郎が切り盛りする雑貨屋『みとや』。一律三十八文が売りの小さな店だが、のんきな兄が鼻高々で仕入れてくるのは、おかしな品ばかり。大量の黄表紙、煙臭い市松人形、小花の簪、山ほどの下駄。訳あり品に秘められた下町人情、意外な縁、嫉妬の罠とは…。時代小説の名手が、背負った過去にも負けずに生きる人びとの姿を、しみじみと描き出す。好評シリーズ第二弾。
著者等紹介
梶よう子[カジヨウコ]
東京都生まれ。フリーライターとして活動するかたわら小説を執筆。2005(平成17)年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。’08年「一朝の夢」で松本清張賞を受賞。’16年『ヨイ豊』で直木賞候補、同年、同作で歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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時代小説大好き本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
35
「みとや・お瑛仕入帖」第二巻。新しい登場人物、近所に越してきた元花魁のお花、船頭の辰吉、二人ともに最初の印象は悪いのですが、どんどん好感度上がってきました。辰吉はお瑛と良い感じになって行くのを期待します。二人の猪牙舟競争も読みたいです。再会した幼馴染のおせん、こちらはもうやることがえげつなさ過ぎで! “みとや” がどうなって行くのか心配です。おせんの嫌がらせに絡んで兄妹の出生の秘密(?)が…。次巻、読まずにはいられません。2023/10/14
み
26
さくさくと♪1作目よりは楽しんだかも。お花さんとか辰吉さんが登場したからかしら。2020/07/14
陽ちゃん
8
シリーズ2作目。永代橋の崩落事故で両親を亡くした長太郎お瑛兄妹は営む百均ならぬ三十八文均の店『みとや』を営んでいますが、品物の仕入れを担当している長太郎の目利きは中々のものみたいですね。時々変なものを仕入れてお瑛に呆れられていますが、妹には抜けてる兄を演じてみせているけど実はかなりの切れ者なんじゃないかな。そして、新たに元花魁で煮売り屋を始めたお花、船頭の辰吉といったメンバーが加わり、特に辰吉とお瑛の仲がどうなるのか楽しみになりました。2020/06/30
ふみえ
7
お瑛ちゃんと長太郎兄妹が健やかで良い。恋の兆しも気になるところ。江戸の小間物も魅力的。2019/10/12
千日紅
6
内容(「BOOK」データベースより) 看板娘のお瑛と兄の長太郎が切り盛りする雑貨屋『みとや』。一律三十八文が売りの小さな店だが、のんきな兄が鼻高々で仕入れてくるのは、おかしな品ばかり。大量の黄表紙、煙臭い市松人形、小花の簪、山ほどの下駄。訳あり品に秘められた下町人情、意外な縁、嫉妬の罠とは…。時代小説の名手が、背負った過去にも負けずに生きる人びとの姿を、しみじみと描き出す。好評シリーズ第二弾。2020/08/02