内容説明
僕の命の残りをあげるから、おばさんはその分、長生きしてください―知覧特攻基地の隊員たちはこの上なく美しく、限りなく哀しい言葉を遺して空に散っていった。その散華は国家や天皇のためではなく、可愛い妹、敬愛する父母、愛しい恋人のための勇敢な飛翔であった。そのあまりにも純粋で無垢な魂の呻吟を、手紙、日記、遺書、関係者の談話により現代に刻印する。記録文学、不滅の金字塔。
目次
特攻基地、知覧ふたたび―序にかえて
心充たれてわが恋かなし
取違にて
海の自鳴琴
第百三振武隊出撃せよ
サルミまで
あのひとたち
祐夫の桜輝夫の桜
海紅豆咲くころ
母上さま日記を書きます
雲ながれゆく
父に逢いたくば蒼天をみよ
約束
二十・五・十一 九州・雨 沖縄・晴のち曇
背中の静ちゃん
素裸の攻撃隊
惜別の唄
ごんちゃん
“特攻”案内人
魂火飛ぶ夜に
特攻誄―あとがきにかえて
著者等紹介
神坂次郎[コウサカジロウ]
1927(昭和2)年、和歌山市生れ。’82年『黒潮の岸辺』で日本文芸大賞、’87年『縛られた巨人―南方熊楠の生涯―』で大衆文学研究賞を受賞。2002年南方熊楠賞、’03年長谷川伸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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