出版社内容情報
三十代のおえんは独り長屋で暮らしながら〈縁結び〉の仕事をしている。評判はよいがいささか難しい話も舞い込んで……。息子を一人で育てる女の縁をとりもつ「結び観音」。腕のいい魚売りがなぜか縁談に尻ごみする訳とは(「鯛の祝い」)。他、「神かけて」「夕明かり」「余寒」表題作の全六編。 人の営みの陰影を〈ご縁の糸〉が浮かび上がらせ、照る日曇る日の心の機微をしみじみ描く時代小説。
内容説明
三十代のおえんは独り長屋で暮らしながら“縁結び”の仕事をしている。評判はよいがいささか難しい話も舞い込んで…。息子を一人で育てる女の縁をとりもつ「結び観音」。腕のいい魚売りがなぜか縁談に尻ごみする訳とは(「鯛の祝い」)。他、「神かけて」「夕明かり」「余寒」表題作の全六編。人の営みの陰影を“ご縁の糸”が浮かび上がらせ、照る日曇る日の心の機微をしみじみ描く時代小説。
著者等紹介
志川節子[シガワセツコ]
1971(昭和46)年、島根県生れ。早稲田大学第一文学部を卒業後、会社勤務を経て、2003(平成15)年「七転び」でオール讀物新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
11
こういう題材ならもっとうまい料理法があるのでは、と素人考え2024/01/14
onasu
11
文庫改題もしていないのに…。でも、記憶の希薄化はいい塩梅(?)で、初読の折の感想を読み返すと、これが珍しくも同感。(何年も前なら心境も変わっているが、僅か5ヶ月前、てこの方がショック!) 謂われない理由で離縁されたおえんが、縫い物の内職の傍ら縁結びも生業、と言うかお節介の2巻目。生家の元番頭が何くれと面倒をみてくれるが、その丈右衛門が言う通り、(頼まれもしない)岡っ引きの真似事をなさるようになるとは、てのに同意。離縁された商家を頻々と訪ねるのも理解不能。 好きで読んでいる割に、文句ばっかし。(苦笑)2022/08/21
オールド・ボリシェビク
2
初めて読む作家。不義の疑いを受けて離縁された主人公おえんは、縁結びの仕事でさまざまな人たちとつながっていく。シリーズ2弾めから読み始めてしまいました。不義の疑いは晴れたのだが、婚家との縁は復活せず、義母に嫌味を言われながらも尽くすおえんさんが不憫です。6歳の時に神隠しにあった息子の話がそれぞれの短編と交錯して進み、どうなることかと思ったが、まあ、シリーズは続く。2024/12/20
チェス
1
おえんさん、人のお世話より自分のことは?ツッコミたくなりますねぇ。2024/10/05
こけこ
1
なんとなく買って読み始めたら、第2弾でした。まさに「袖振り合うも他生の縁」で。「縁」が周囲の人たちを繋いでいるなと実感しました。2022/12/20