新潮文庫
ブラック・ジャックは遠かった―阪大医学生ふらふら青春記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101203416
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

大阪大学医学部。そこはアホな医学生の「青い巨塔」だった。『破裂』『無痛』――医学サスペンス旗手が描く青春エッセイ!

手塚治虫の母校、『白い巨塔』の舞台でも知られる大阪大学医学部。アホな医学生にとってそこは「青い巨塔」だった。個性的すぎる級友たち、さまざまな初体験、しょうもない悩み。やがて解剖実習を体験し、研修医として手術に立ち会うことに。若き日に命の尊厳と医療について悩み、考えたことが作家・久坂部羊の原点となった。笑いと深みが絶妙にブレンドされた青春エッセイ!

内容説明

手塚治虫の母校、『白い巨塔』の舞台としても知られる大阪大学医学部。アホな医学生にとって、そこは「青い巨塔」だった。個性的すぎる級友たち、さまざまな初体験、しょうもない悩み。やがて解剖実習を体験し、研修医として手術に立ち会うことに。若き日に命の尊厳と医療について悩み、考えたことが作家・久坂部羊の原点となった。笑いと深みが絶妙にブレンドされた青春エッセイ!

目次

1章 ふらふら青春記
2章 “白い巨塔”の劣等生
3章 愛と無謀の旅立ち
4章 医学部の文系男子
悪友対談 僕らが昭和の医学生だった頃 久坂部羊×仲野徹

著者等紹介

久坂部羊[クサカベヨウ]
1955(昭和30)年大阪府生れ。大阪大学医学部卒。外科医、麻酔科医を経て、外務省に入省。在外公館にて医務官を務めた。2003(平成15)年、『廃用身』で作家デビュー。’14年、『悪医』で日本医療小説大賞を受賞。医学エッセイも手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

93
久坂部さんの予備校、大学、研修医時代を回想する。今だから話せる話も多く、昭和が懐かしく語られる。奥さまとの出会いとその後の逸話がおもしろい。そして彼が惹かれた作家であり、お嬢様にして多才、若くして命を絶った久坂葉子さんの作品を読んでみたいと思った。2020/04/29

ehirano1

78
「何かを得るには何かを捨てなければならない」を改めて改めて改めて感じさせられた本でした。2018/11/10

アッシュ姉

76
青春時代を振り返った久坂部羊先生のエッセイ。やっぱり変人で変態だな(褒め言葉)と思うエピソード多数。でも正直で真摯で優しい人だ。患者目線なのは研修医の頃から。好奇心旺盛で行動力があり、国内外の放浪記も面白い。明るく楽しい面がある一方で、死や破滅といったものに惹かれる側面もあって興味深い。奥様との出会いから現在の関係性まで語られているのもファンとしては嬉しい。奥様ナイス!久坂部さんを魅了した久坂葉子さんの『幾度目かの最期』と渡辺淳一さんの『阿寒に果つ』をぜひ読んでみたい。2020/04/18

ehirano1

74
「コペンハーゲンのあるシェラン島から、フューン島へ渡るフェリーに電車ごと乗っていたのだ(p203)」。こんなのもあるんですね、この歳になって初めて知りました・・・・・。2022/02/25

ehirano1

74
「・・・死にはあまり抵抗せず、大袈裟に嘆いたりしない患者がいた。死を喜ぶわけではないが、泰然と受け入れている感じだ。そういう患者は、死を忌み嫌う人よりはるかに安らかに死んでいた(p232)」。当方もそうありたいです。どうすればこうなれるのでしょうか?日常起こることに対する“抵抗”を止めることからなのでしょうか?先ずは何であれ抵抗せずにとにかく受け入れていくこと。きっと何か見つかるかな?否、見つけよう!2021/08/20

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