新潮文庫<br> 花森安治伝―日本の暮しをかえた男

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新潮文庫
花森安治伝―日本の暮しをかえた男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 426p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101202815
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

NHK朝ドラで話題!〈とと姉ちゃん〉と共に『暮しの手帖』を立ち上げた創刊編集長・花森安治。その伝説的生涯に迫る渾身の評伝!

全盛期には100万部を超えた国民雑誌『暮しの手帖』。社長・大橋鎭子(しずこ)と共に会社を立ち上げた創刊編集長・花森安治は天才的な男だった。高校時代から発揮した斬新なデザイン術、会う人の度肝を抜く「女装」、家を一軒燃やした「商品テスト」。ひとつの雑誌が庶民の生活を変え、新しい時代をつくった。その裏には、花森のある決意が隠されていた――。66年の伝説的生涯に迫る渾身の評伝。

内容説明

全盛期には100万部を超えた国民雑誌『暮しの手帖』。社長・大橋鎭子と共に会社を立ち上げた創刊編集長・花森安治は天才的な男だった。高校時代から発揮した斬新なデザイン術、会う人の度肝を抜く「女装」、家を一軒燃やした「商品テスト」。ひとつの雑誌が庶民の生活を変え、新しい時代をつくった。その裏には、花森のある決意が隠されていた―。66年の伝説的生涯に迫る渾身の評伝。

目次

『暮しの手帖』が生まれた街
第1部(編集者になるんや;神戸と松江;帝国大学新聞の時代)
第2部(化粧品で世界を変える;北満出征;ぜいたくは敵だ!;「聖戦」最後の日々)
第3部(どん底からの再出発;女装伝説;逆コースにさからって)
第4部(商品テストと研究室;攻めの編集術;日本人の暮らしへの眼;弁慶立ち往生)

著者等紹介

津野海太郎[ツノカイタロウ]
1938(昭和13)年福岡生れ。早稲田大学文学部卒業後、演劇・出版に携わる。晶文社取締役、『季刊・本とコンピュータ』総合編集長、和光大学教授・図書館長を歴任。2003(平成15)年『滑稽な巨人―坪内逍遙の夢』で新田次郎文学賞、’09年『ジェローム・ロビンスが死んだ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

29
 ずっと気になっていた花森さん。いち編集者の枠を越える大人物だったんだということが伝わった。大政翼賛の事は、すねの傷だったのかな。いずれにせよ、マイナスをプラスへ転化した人たちは、みんなそろって偉い。著者の語り口が好きだった。他の本も読みたい。2019/11/21

さきん

23
暮しの手帖がすごい雑誌だとは良く聞いていたが、そのスゴさはよく知らなかった。知り合いに数十年分の蔵書があって、熱心な読者がいることは確か。特徴は、研究室と銘打って生活雑貨を使用して評価し、批判も厭わないことで消費者、生産者両面の質向上を目指すこと。今は雑誌を読む人が少ないので成り立たなくなって来ていると感じる。花森自身は贅沢は敵だを始めとしたプロパカンダを手掛け、敗戦後は一転して、平和主義、民主主義推しに回る軸がまるでない大衆みたいなタイプ。だからこそ流行の最先端を追い続けられたかもしれない。 2019/11/03

浅香山三郎

13
NHK朝ドラの「とと姉ちゃん」が放映されていた頃に買つたのだらうが、放映時には読めず、ながらく積ん読になつていた。もともと花森安治といふ人を「女装をしていた怪人」、「暮しの手帖で商品テストを徹底してやつていた人」といふやうな断片的な情報で知つていたが、『暮しの手帖』に至る歩みやその精神を本書により知ることができた。花森といふ人のデザイナーとしての才能や、生活様式の変革を市民(そのおおくは女性)の主体性に期待した姿勢などがよくわかる。戦中のしごとへの反省が、戦後に過激ともいへる責任感とくらしを↓ 2021/05/06

タイコウチ

8
朝のドラマはちゃんと見てないけれど、文庫化されたの知り前から興味があったので。「暮らしの手帖」の話は後半になってからで、戦前・戦中の話も丁寧に取材されている。型破りな個性を持ちながら、理づめの合理主義者として描かれる花森の姿は、「女装」など伝説的なエピソードの数々とともに説得力がある。戦争に反対するためには、守るものが必要で、それを「ぼくら一人一人の暮らし」と位置づけた花森の戦後の生き方は、吉田健一の「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである」という言葉を思い出させる。2016/08/13

Mika Oshima

3
暮らしの手帖が置いてある家は賢くて素敵でお料理上手なお母様がいる!とちびっこの時思っていた。花森さんの伝説は断片的に知っていたけれど、この本を読んで改めて凄い人だったんだと思った。因みにウチの母親は暮らしの手帖は読まず、週間文春と新潮を愛読していました。2016/03/04

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