新潮文庫<br> 私にふさわしいホテル

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新潮文庫
私にふさわしいホテル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101202419
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

元アイドルと同時に受賞したばっかりに……。文学史上もっとも不遇な新人作家が、ついに逆襲を決意する! 実録(!?)文壇小説。

文学新人賞を受賞した加代子は、憧れの〈小説家〉になれる……はずだったが、同時受賞者は元・人気アイドル。すべての注目をかっさらわれて二年半、依頼もないのに「山の上ホテル」に自腹でカンヅメになった加代子を、大学時代の先輩・遠藤が訪ねてくる。大手出版社に勤める遠藤から、上の階で大御所作家・東十条宗典が執筆中と聞き――。文学史上最も不遇な新人作家の激闘開始!

内容説明

文学新人賞を受賞した加代子は、憧れの“小説家”になれる…はずだったが、同時受賞者は元・人気アイドル。すべての注目をかっさらわれて二年半、依頼もないのに「山の上ホテル」に自腹でカンヅメになった加代子を、大学時代の先輩・遠藤が訪ねてくる。大手出版社に勤める遠藤から、上の階で大御所作家・東十条宗典が執筆中と聞き―。文学史上最も不遇な新人作家の激闘開始!

著者等紹介

柚木麻子[ユズキアサコ]
1981(昭和56)年、東京都生れ。2008(平成20)年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、’10年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。’15年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

433
「小説への揺るぎない信仰の後光を浴びれる」と石田衣良さんの解説。女流作家を主人公に、地位や名誉を争奪する人間関係を中心とした競争を描写。「表現欲のためだけにしか生きることができない不器用さ、どうしても何かを伝えずにはいられない鬼気迫る情熱」と作家業の背骨も表現する。平成の作家に足りない執念とハッタリ、評価指標としての読書メーター(嬉)、作家に大切な自身のイノセンスが心に残る。やはり石田さんの解説が本書魅力を示す。「創作の原点にあるイノセンスって、実はどろどろのルサンチマンだ」と。令和の作家達にも期待!2020/07/15

しんごろ

432
新人作家があの手この手を使って、成り上がる話(^^)かなり面白い!実在する作家さんもでてくるし、痛快で毒もありで柚木麻子さんの本は3作目になりますが、1番好きかも(^o^)そして、この本読んだら、東野圭吾さんの『歪笑小説』、『黒笑小説』も読みたくなる!BGMにはSEX MACHINEGUNSの『MADE IN USA』がいいかな(笑)(^^;)2016/02/19

さてさて

410
パワフルに突き進む主人公・加代子の人生大逆転劇が描かれるこの作品。実在のホテルを舞台に繰り広げられる痛快ドタバタ劇は、『成功する作家はみーんな頭がおかしいのよ』という主人公・加代子のどこか冷めた、それでいて『これくらいの逆境、絶対に撥ね返してみせる』という誰にも負けないその強い思いがあってこそ繰り広げることができたのだと思います。普段覗くことの叶わない『作家』という職業の舞台裏をコミカルに描き出したこの作品。『作家』さんも一人の人間なんだなあ、としみじみと感じた絶品でした。柚木さん、この作品面白すぎます!2021/03/29

SJW

254
文学新人賞を受賞した加代子は念願の小説家になったが、同時受賞者は元人気アイドルであったため、全く注目されなかった。このまま小説家としての存続が危ぶまれていたが、加代子がなりふり構わず生き残るために戦う笑えるストーリー。文学賞、出版社、編集者、小説家の裏の世界が描かれていて、その凄まじさに唖然としたが、文学賞の選定は公正と言うことでほっとした。しかし受けたのは「読書メーターのコメントを見て、一喜一憂するタイプ」と言う件があり、作家の方も読んでいることが判明。適当にレビューは書けないと気を引き締めた。(続く)2019/02/08

Atsushi

251
名声と富を得るためには手段を選ばない駆け出しの作家「有森樹李こと中島加代子」。彼女のめぐらす無謀とも思える謀略には、思わず笑ってしまった。そして、第一話では全く「ふさわしくない」ホテルを第六話では「ふさわしい」ホテルにしてしまう主人公のパワーと迫力の物凄いことといったら。先日、映画館で観た「ワイルドスピード」並み。文壇や作家と編集者の関係はもちろん誇張されたものだと思うが、納得する場面もあり。大御所の作家東十条宗典が主人公に翻弄される場面は圧巻。何ら罪のない島田かれんの最後の姿は少し気の毒だったかも。2017/05/03

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