内容説明
崩壊寸前のソ連で入手した三枚の写真。それは日本人が革命前のロシアに到達し、サーカス芸人として大活躍した証だった。手がかりはイシヤマ、タカシマ、シマダという名前だけ。その足跡を追いかけた著者が発見したのは、日露戦争、第一次大戦、ロシア革命、そしてスターリンの大粛清に翻弄された孤独な人々の姿だった。歴史の襞に埋もれた秘伝を掘り起こす本格ノンフィクション。
目次
第1章 日露戦争前のロシアに渡ったサーカス芸人(なぜ彼らは海を渡ったのか;ロシアで好評を博した日本人たち)
第2章 追跡、謎のヤマダサーカス(戦慄のハラキリショー;山根ハルコのロシア放浪記;極東サーカス―サーカスがつないだ日本とロシア;帰ってきたイシヤマ;ジャグラー、タカシマ伝説;戦争とサーカス)
第3章 サーカスと革命(山根ハルコの悲劇;アヴァンギャルドとタカシマ;イルクーツクのドクター・シマダ)
第4章 粛清されたサーカス芸人(ヤマサキ・キヨシの運命;ナロフォミンスクからの手紙;パントシ・シマダの秘密;究極のバランス芸)
著者等紹介
大島幹雄[オオシマミキオ]
1953(昭和28)年宮城県生れ。早稲田大学第一文学部露文科卒。サーカス・プロモーター。アフタークラウディカンパニー(ACC)勤務。海外からサーカスや道化師を招聘し、日本全国での興行をプロデュースするほか、石巻若宮丸漂流民の会事務局長、早稲田大学非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
p-man
tsubomi
tecchan
駄目男