内容説明
シチリアでは漁師に雑魚をねだり、ベネツィアではお巡りさんと一緒にパトロール、アルハンブラ宮殿には夕日のころに仲間と集まる…ゆったりと時間が流れる地中海の街で、自由に気ままに暮す猫たちは、生まれついての写真モデルだ。どこにいても、何をしていても、猫は可愛い。毛皮も目も尻尾も、みんな可愛い!猫大好きの動物写真家イワゴーさんが、猫の気持になって撮影しました。
目次
ギリシア(ミコノス島/サントリーニ島)
イタリア(ポルト・ベネーレ/ベネツィア/ローマ)
スペイン(バルセロナ/コルドバ/アルプハラ地方)
トルコ(イスタンブール/ワン湖)
エジプト(カイロ/アスワン/ルクソール)
モロッコ(シャウエン/フェズ/マラケシュ)
著者等紹介
岩合光昭[イワゴウミツアキ]
1950(昭和25)年、東京生れ。1年のうちのほとんどを大自然のなかに身を置き、世界の野生動物を撮り続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
205
岩合さん得意の猫写真集。いやあ、それにしても純白に輝くサントリーニ島の風景に、なんと猫がよく似合うこと。これだけのためにでもキクラデスに行きたくなるくらいだ。イタリアの猫がまたいい。たしかにイタリアのあちこちの街中では、よく猫が徘徊している。私も何枚か写真を撮らせてもらったが、プロとの差は歴然。ついつい被写体の猫に近づきすぎてしまうのだ。遠景からの構図に猫をおさめることでこそ、町や村の風景と一体となった猫が撮れるのだから。昨夏は、その反省のもとにウイーンで猫をと思ったら、まったく猫の姿はなかったのだった。2015/01/29
新地学@児童書病発動中
114
大好きな岩合さんの猫の本。これは地中海周辺の国々の猫を取材したもので、エキゾチックな雰囲気が漂っている。猫という素晴らしい生き物のおかげで、美しい景色がさらに魔法を帯びたものになる、といったら贔屓のしすぎだろうか。ローマのコロッセオの前に立つ猫の写真などは何時間でも眺めていられると思った。2015/05/31
ちゃとら
60
テレビも写真展も映画も観ていたのに、このシリーズの本ははじめて。地中海はステキな風景も沢山。ニャン達が個性的で、そしてどこも世話をしている人々が優しく癒されました。この本、鎮痛剤になりそう。バックに入れっぱなしにしようかしら。後書きは、養老孟司さんだったのが驚きでした。20年前の岩合さんの写真は若者でした😁あたりまえだよね。2019/04/30
lonesome
51
地中海の空気の中、風光明媚な景色や歴史を伝える建物や自然を背景にとても絵になる猫たち。中でもやっぱり一番印象に残ったのは、ワン湖を泳ぐワンネコ!なんていい顔をしているのだろう!こんなに悠然と泳いでる猫を初めて見た。笑でも、必要があったからワンネコが泳ぐようになったのだろうという言葉になるほどと思ったし、その土地土地で適応していけるようにそれぞれの場所でみんな力強く生きているんだろうな。それから、あとがきで岩合さんも書いていたけど、世界中どこの猫にも我が家の猫の面影を見つけてしまうのは間違いではなかった。2015/10/02
ゐづる
41
ヒトはなぜ猫に惹かれるのか?野良犬は恐れられるが、野良猫はなぜ可愛がられるのか?犬の顔は鼻が突き出して、いかにも動物ですが、猫のそれはまるいので人間に近いから、とかいろいろいわれますが、結局小さくて可愛いからということになりそうです。小さな子どもが可愛いように、小さな猫も可愛いのです。猫と暮らしたいとずっと思いながら、ペット禁止アパートなので、岩合さんにはいつもお世話になっています。2015/06/17