感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
68
最初の章『測量船』におさめられた詩が好きだ。何度も開いては読む。特に、「雪」「湖水」。短いけれど、頭に静けさや哀しさがすーっと広がっていくようでいい。一番は「鴉」。鴉に呼び掛けられ、命令て従っていくうちに、空をも飛び出す。その掛け合いと飛躍する感じ、そしてわき上がる高揚感にとらわれる。2014/08/18
扉のこちら側
29
初読。図書館から昭和45年の版を借りて読了。107ページに収録されている「わが名をよびて」という詩を別の本で目にし、強烈に惹き付けられて本作を手にした。再読したい一冊。2013/03/27
kamome46
22
なんでこの本を借りたのかが分からないのである。図書館で手に取ったのではない。「オンライン」で予約して借りたのだ。結果は、惨敗。いきがった自分に酔ってるだけ。作品の一つ一つはそんなに難解な日本語が使用されているわけでもないのに、読解できないのだ。つまらないから?それとも違うと思う。やっぱり自分は海や波止場、灯台といった海洋の幻想に憧れる。いろんな人の書いた海の詩を読みたいなぁ。その点において、「砂上」という作品がこの詩集のなかで一番気に入った。でも、今後も読みますよ、詩集。読解度1.5 総評2.52022/02/16
双海(ふたみ)
16
私の手元にあるのは、昭和52年41刷。古本のいい匂いがします。カバー絵も古いバージョン。2014/07/21
LaVieHeart
9
「ミステリと言う勿れ」に出てきて、「整くんは詩も解するのか」と思ってウッカリ手に取ってしまった一冊。 案の定、数年がかりで読了、長ーい解説を読んでも「よく分からない。。。」というのが正直な感想。ただ、全体的にリズムが良く、特に音読するととても美しい。詩集というのはどうにも暗い雰囲気のものが多いように思うけれども、三好達治の詩には、「天使の梯子」のような光が差し込む作品も多いと感じた。 「願はくばわがおくつきに 植ゑたまへ梨の木幾株」2024/05/17