内容説明
あれは事故死なんかじゃない。親友の死に同級生・相良優は不審を抱く。城戸ら不良グループが関与しているはずだ、と。葬儀当日―担任教師の車で、相良・城戸を含む同級生6名が式場へ向う途中、大地震が発生!一行は崩落した地下駐車場に閉じこめられてしまう。密室化した暗闇、やがて見つかる城戸の死体…。極限状況下の高校生たちに何が起きたのか。
著者等紹介
古処誠二[コドコロセイジ]
1970(昭和45)年福岡県生れ。2000(平成12)年『UNKNOWN』でメフィスト賞を受賞し作家デビューする
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感想・レビュー
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はらぺこ
55
最初の方は何月何日とか書かれてても分かり難かったし全体的に気持ちの良い話じゃなかったけど途中からは一気に読めた。 説明されればされるほど上手い事行き過ぎなように感じた。2012/11/29
JACK
27
◎ クラスメイトの宮下が死んだ。その葬儀当日、相良と数名のクラスメイト、そして担任の塩澤は大地震で崩落したマンションの地下駐車場に閉じ込められてしまう。そこには宮下を殺したと思われる不良の城戸もいた。密室の中で、相良は城戸に宮下殺しを自白させようと考えるのだが…。思わぬ展開が待ち受ける密室のサスペンス。地震で容疑者と密室に閉じ込められる展開は都合が良すぎますが、事件は論理的に解決されます。ミステリーとして面白い。ただ、後味は最悪です。特に女性は嫌悪感を持つかも。理不尽な暴力には腸が煮えくり返ります。2016/05/13
タカギ
19
ひとことで言うと、ダメ〇〇。そいつ、自覚がないぶん最悪なんだよね。本気で自分が被害者だと思っている。あと、犯人の自白に頼るしかない事件の解明って、すっきりしない。犯人の告白をこっそり録音したりしてるけど、了承を得ていない音声記録は裁判の証拠にならないでしょう? 社会的にはざわつきますが。2000年初出で、講談社ノベルス時は『少年たちの密室』というタイトルだった。大地震で崩落した地下駐車場に閉じ込められた7人。やがて1人が死体となる。少し古くさいし、遣り切れない気分になる部分もあるけど、面白いです。2017/07/21
youyou88
16
親友が死んだ。事故死とされたが納得がいかない。 その葬儀に向かう途中に地震が起こり数名が地下駐車場に閉じ込められる。 そこで一人が殺される。犯人は?親友の死に関係があるのか? なかなかはらはらどきどき。犯人もわからず色々想像しちゃった。 どんでん返し好きな方楽しめます。 感想はこちらで↓ https://ameblo.jp/harayou1223/entry-11381573439.html2023/10/16
ごま
15
地震のせいで閉じ込められてしまった地下で、本当にこんなことする気になるのかなぁ?というのが正直な感想。殺害の方法も、そんなに上手くいく?と思ってしまった・・。主役のはずの相良くんが、どうもイマイチ推理にしても行動にしても探偵っぽくないと思いつつ読んでたんですが、なるほど解決役は別にいたわけですね。「少年たちの密室」から「フラグメント」と改題したそうですが、改題しない方が良かったんじゃないかなぁ。 2013/04/22