内容説明
プロ野球史上初、少女監督誕生!普通の女子高生だった由貴が、おじいちゃんの遺言で東亜ホワイト・ウイングスの監督に就任。それも、パ・リーグ万年最下位球団を優勝させなくちゃ球団は身売り。幼なじみで甲子園の優勝投手の柳葉くんが、入団してくれたけど…。強豪オリックス、西武、近鉄を敵に回して由貴の奮闘が始まった―。第2回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
浅木原
3
1989年のパ・リーグ(ただし2球団増えて8球団)を舞台に、万年最下位球団に女子高生監督が就任、優勝を目指す、という川原泉『メイプル戦記』みたいな話(こっちが先です)。第2回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作で、選考委員の荒俣宏が解説で「これがなぜファンタジーの賞に???」と首を捻ってるけど、いやこれは充分すぎるほどファンタジーじゃないですか(やきう民並感)。川原泉よりよっぽど少女漫画な雰囲気の熱血プロ野球小説で、堂場・本城系のリアル路線を読み慣れた目にはかえって新鮮な感じ。面白かった。2016/09/30
foxhanger
0
第2回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作。しかし「万年最下位球団に女子高生監督就任」以外の現実離れ要素はなく、球団運営やペナントレースの運び方はリアルに進んでいく。西武、近鉄、オリックスが三つ巴でペナントを争っていた「熱いパ・リーグの時代」の息吹を感じる作品。作者は漫画家のアシスタントをしていたそうで、表紙、挿絵も作者自身が描いたもの。この一作で消えてしまったのだろうか。2017/03/27
二分五厘
0
1991.2.9
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- 洋書
- Ready!




