感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
56
エグい。昭和時代に購入した本だけに劣化による崩壊が怖くて自宅外持ち出しではページを繰るのにドキドキしちゃう。リバイバルないかな。ないだろうな。2014/07/15
saga
54
【再読】史実に題材を取ったSF作品が面白い。「ヤマザキ」の終いにはしれっと新幹線まで出てきてしまうはじけ方も良いが、寓意を込めた「空飛ぶ表具屋」が好きだ。本書の中では表題作の他に「家」の不思議な世界観が良かった。果たして暴風雨の後の縁側を漂流する隆夫がどうなったのか? 筒井康隆の多面的な才能が開花したような短編集だった。2017/04/09
たか
53
スラップスティック、実験小説、時代物、パロディなど、いろいろなジャンルをバランス良く含んでいる。何てくだらないと頭を抱えるものから、ニヤリとするものまで、相変わらずの筒井節だ。D評価2020/01/19
北風
37
やはり初期の短編は文句なく面白いです!「乗越駅の刑罰」は、なんべん読んでも恐ろしい。オチの猫はちょっとやりすぎですが。アイデア小説の「註釈の多い年譜」の素晴らしいし、馬鹿馬鹿しいけど、どこか悲しい「空飛ぶ表具屋」もいいですねー。ツツイ熱が再燃しましたわ。2015/07/16
空猫
33
再読。表紙は前の辰巳氏のイラストのほうが好み。「万延元年のラグビー」武家社会の息苦しさを皮肉ったドタバタ。「乗越駅の刑罰」何度読んでも怖い。井上義男『大ニウギニアの相貌』を読もう!エログロナンセンス「カンチョレ族の繁栄」 …人が空を飛ぶ限りは事故は衝突は墜落はぜったいになくならぬ…「空飛ぶ表具屋」 …気ちがいを笑うことができるのは正気の世の中だ。今は世の中が狂っているから気ちがいを笑えない「将軍が目醒めた時」。 何度読んでも楽しめる。筒井を読むならやはり初期作品(^^)2017/12/18