出版社内容情報
八百年前、幾多の天災や荒廃する人心を目にし、人生の不運をかこちながら綴られた「方丈記」。その深い智慧と覚悟を説く好著。
無常の力とは何か、風流とは何か。八百年前、飢饉・大火・大地震など幾多の天災に遭い、荒廃する人心を目にし、人生の不運をかこちながらも、方丈の庵を結んで心を清め、「無常の世」を綴った鴨長明。福島県三春町で僧侶として暮らし、災いに満ちた現代と東日本震災後の「フクシマ」の現実と向き合う作家が、『方丈記』の真髄に迫り、しなやかに生きる智慧と覚悟を深く静かに説く。
内容説明
無常の力とは何か、風流と何か。八百年前、飢饉・大火・大地震など幾多の天災に遭い、荒廃する人心を目にし、人生の不運をかこちながらも、方丈の庵を結んで心を清め、「無常の世」を綴った鴨長明。福島県三春町で僧侶として暮らし、禍いに満ちた現代と東日本大震災後の「フクシマ」の現実と向き合う作家が、『方丈記』の真髄に迫り、しなやかに生きる智慧と覚悟を深く静かに説く。「方丈記」原文と現代語訳(玄侑宗久監訳)付。
目次
1 無常を生きる
2 天災と人災の果てに
3 人はこの世に仮住まいをしている
4 「賢き御世」でない時代
5 数えきれない死体の中で
6 大地震で人間は変わったか?
7 どこに住めばいいのだろう
8 五畳あまりの小世界
9 ものうしとても、心を動かす事なし
10 揺らぎつづけろ
11 手作りの、小さな自治のために
著者等紹介
玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
1956(昭和31)年、福島県三春町生れ。慶應義塾大学中国文学科卒。様々な仕事を経験した後、京都の天龍寺専門道場で修行。現在は臨済宗妙心寺派の福聚寺住職。デビュー作「水の舳先」が芥川賞候補となり、2001(平成13)年、「中陰の花」で芥川賞を受賞。’14年、『光の山』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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