新潮文庫
定本 啓蒙かまぼこ新聞

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  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101166421
  • NDC分類 674
  • Cコード C0195

出版社内容情報

苦笑、失笑、大爆笑! 授業中、通勤中は読まないでください。永遠の神童・中島らもの名をこの世に知らしめた、アンチ王道で抱腹絶倒な伝説のデビュー作!

内容説明

禁じ手を使う、裏をかく、不意をつく。「王道では生きられなかった男」が、小説家以前のコピーライター時代に手がけた、「かねてつ食品」の新聞広告。その破天荒なスタイルに、当時、誰もそれを広告とは思わなかった。「広大な道にいると不安で身の置き場所がなくなり、暗い路地へ路地へとはいっていく」という、自称ドブネズミのごとき習性で、数々の逸話を残した永遠の神童。その原点ともいえる、伝説のデビュー作。

目次

かねてつ企画書
ごぼてん編(微笑家族;苦笑マンガ ご・ぼ・て・ん;中島らも4コマ傑作選;啓蒙かまぼこ新聞・号外版)
ちくわ編 啓蒙かまぼこ新聞・社説(発刊にあたって;陰鬱なる魚の呟き;広告私物化問題を考える;チクワを誉める ほか)

著者等紹介

中島らも[ナカジマラモ]
1952年兵庫県生れ。大阪芸術大学放送学科卒業。印刷会社勤務、コピーライターをへて、作家に。小説、エッセイ、戯曲、コント、落語など、幅広い分野の作品を多数発表。1984(昭和59)年から10年間、朝日新聞で「明るい悩み相談室」を連載して注目される。’92(平成4)年『今夜、すべてのバーで』で吉川英治文学新人賞、’94年『ガダラの豚』で日本推理作家協会賞長編賞を受賞。’86年には劇団「笑殺軍団リリパット・アーミー」を旗揚げ、’96年にはロックバンド「PISS」を結成。その活動は多岐にわたった。2004年7月26日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

H!deking

76
やっぱりらもさんは最高でした!2019/04/07

林 一歩

30
教科書サイズだった頃の宝島を思い出し少しセンチな気分になった…というのは嘘だけど、広告だと思った事は一度も無かったな(苦笑)2013/08/22

ちぇけら

19
めちゃんこおもしろいですのん。これ広告なんて嘘でしょって言ってましたけどかまぼこ食べたくなってますのん。広告のフィールドをらもさんの得意なところまで引きずりこんでいて、それがべらぼうにおもしろくて、たまらない。最高のやりくちだね。2019/07/03

ぜんこう

17
らもさんと当時のかねてつ(カネテツデリカフーズ)の常務が同級生だったとは言え、本書に乗ってる企画書で、そしてこの広告(←ほとんど商品のことは無視)を採用してしまうという企業の懐の深さ。 らもさんとは関係ないけど、文庫本のせいか、漫画のセリフの文字が小さすぎて、僕みたいなオッサンにはちょっと厳しかった。2017/06/11

昼と夜

14
広告の企画書って個性でますよね?データに訴える派、アイディア勝負派、論理的に淡々と語る派、そんな中でらもさんの企画書は人を喰った派でしょうか。『ほんとはカマボコすきなのに(省略)スーパーのかごに冷凍ピッツァをいれてしまう気弱な自炊する若者たちのため』とかクライアントもよくこれ通したよな、おい。と思うわけです。『電通がなんだ。博報堂がなんだ。1対1だったら負けないぞー広告のご用命ならー(株)日広エージェンシー』素敵です。カネテツの広告のお陰か、めっきり寒くなったせいかかんとだきが食べたくなりました。2012/10/25

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