新潮文庫
セミたちと温暖化

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101164748
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

東京では珍しかったクマゼミの声を、最近よく聞くようになった。虫好きは喜ぶが、ことはそう単純ではない。気温で季節を数える虫たちが、温暖化で早く成長する。しかし日の長さで春を知る鳥たちは、子育て時期を変えられない。餌が少なくて親鳥は大ピンチ。ひたひたと迫る温暖化の波に、生き物たちはどういう影響を蒙っているのか?自然を見つめる優しい目から生れた人気エッセイ。

目次

動物たちの自意識
秋の落葉とカブトムシ
チビシデムシ
松枯れの虫と性フェロモン
春の思い
ある生物画家
常識と当惑
セミたちと温暖化
夕焼け小焼けの赤とんぼ
人は実物が見えるか?〔ほか〕

著者等紹介

日高敏隆[ヒダカトシタカ]
1930‐2009。東京生れ。東京大学理学部動物学科卒業。東京農工大学教授、京都大学教授、滋賀県立大学学長、総合地球環境学研究所所長などを歴任。京都大学名誉教授。動物行動学をいち早く日本に紹介し、日本動物行動学会を設立、初代会長。2001(平成13)年『春の数えかた』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

71
エッセイ集。読んでいて感じたのは自然界に住む全ての生きもの-どんな小さく見えないようなもの全てが何も意味なく生きているわけではないということ。また「常識と当惑」というエッセイに、常識にしたがって行動すれば楽だがちがう事態に出会うと人は当惑するとあった。これこそ今の温暖化がまさにそれではないか。人間が常識と信じていることなど自然界から見たらほんとうに些細なこだわりかもしれない。温暖化の原因が人間にあるとわかってきたのは長い歴史の中でつい最近だ。常識を疑う目を持って物事を見るようにしたいと思った。2016/09/11

小梅

58
日高先生のエッセイは本当に優しい人柄がにじみ出てて大好きです。去年あたりから気になっている今年リニューアルオープンした山形の沢山のクラゲの展示で知られる加茂水族館に2005年に訪れて紹介していた。それから、本書にも「犬のことば」(じつはネコのことばかり書いてある)とあるように、日高先生はタイトルにはあまり思い入れがないようだ。とてもチャーミングな人である。2014/07/13

Lee Dragon

41
この人が書く本は日常に新しい発見を与えてくれる。普段見逃しがちな生物の姿や生き方を優しい文体で描いていて、読んでいると心が温かくなるようである。どの彼の著作でも言っているが、動物界は競争である。共存といういかにも優しい言葉が使われているが、実は食うか食われるかの均衡の中で生きている。作者は、地球が変化した時、生物はあらゆる感じ方をしているので「周期(この言葉の使い方が適切かは不明)」がずれて何かが起こるのではないかと危惧している。一時的な混乱をどう対処するかという姿勢が求められているのかも。2016/10/20

AICHAN

40
図書館本。主に昆虫に関するエッセイ集。著者は生物学者で京大名誉教授。だけど硬いお話はない。昆虫好きにはいい読み物だ。ただ、写真かイラストが欲しかった。どういう虫なのかわからないエッセイが多かったから。2021/04/05

tomi

35
PR誌「波」に連載されていた「猫の目草」を書籍化した4作のうち「春の数えかた」などに続く3作目。生き物、特に虫たちや自然に対する愛情と好奇心を感じさせるエッセイ集です。例えば生物には「概念時計」要するに一年という長い時間を計る体内時計があり、小さな昆虫での研究で証明されたという。では人間にも? 生物はまだ解明されていない不思議に満ちているようだ。2021/02/26

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