内容説明
昔、お札で見慣れたあの絵の人物は聖徳太子ではなく、鎌倉幕府が開かれたのも1192年ではなかった?昭和生れの歴史知識は、平成の世にあっては通用しない。歴史の基礎中の基礎、中学校教科書は、この三十年の間に、驚くほど多くの記述が書き改められている。それはなぜなのか?昭和と平成、新旧二つの歴史教科書を比較しながら、その変化の理由=史学研究の成果を楽しく学ぶ。
目次
第1章 古代(人類の出現―登場の年代はどんどんさかのぼる;三内丸山遺跡―発見、発掘で変わる時代像 ほか)
第2章 中世(鎌倉幕府―「イイクニつくろう」と覚えたが…;源頼朝の肖像画―別人なのか?論争つづく ほか)
第3章 近世(長篠の戦い―「武田騎馬隊」は存在したのか;江戸時代の身分制度―「士農工商」はなかった ほか)
第4章 近代(インド大反乱―イギリスの植民地支配への抵抗;日米和親条約―アメリカの目的は中国との貿易だった ほか)
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957(昭和32)年、岡山県生まれ。東京大学文学部を卒業後、同大学院を経て、’82年に東京大学史料編纂所へ入所し、2001(平成13)年より教授を務める。文学博士。『江戸お留守居役の日記』で、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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