出版社内容情報
堅苦しいのは嫌い、ふざけているのが好き。30歳になってもそんな子供っぽさの残るミサが好きになったのは、同棲中の恋人がいる隆文だった。夏の終わりの夜、ファミレスで恋人の愚痴を聞いたことをきっかけに隆文はミサの家に居候。なのに恋人との関係を終わらせようとしないのだ。しびれを切らしたミサはついに出禁を言い渡すが……。普通の二人の歪な関係。芥川賞作家による絶品恋愛小説。
【目次】
内容説明
堅苦しいのは嫌い、ふざけているのが好き。30歳になってもそんな子供っぽさの残るミサが好きになったのは、同棲中の恋人がいる隆文だった。夏の終わりの夜、ファミレスで恋人の愚痴を聞いたことをきっかけに隆文はミサの家に居候。なのに恋人との関係を終わらせようとしないのだ。しびれを切らしたミサはついに出禁を言い渡すが…。普通の二人の歪な関係。芥川賞作家による絶品恋愛小説。
著者等紹介
藤野千夜[フジノチヤ]
1962(昭和37)年、福岡県生れ。千葉大学教育学部卒業。’95(平成7)年「午後の時間割」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。’98年『おしゃべり怪談』で野間文芸新人賞、2000年「夏の約束」で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エドワード
18
小説家のミサの部屋は仲間たちの溜まり場だ。その名もネバーランド、くつろいでだらだら過ごせる場所。そこへ入り浸る隆文をミサは大好きだ。恋人同士と思っている。だが、隆文には別の恋人がいる。ミサが「彼女と別れて一緒に暮らして」と何度言ってもノラクラと別れない。隆文はご飯も作らないし、ミサとのドライブに彼女の兄の車を借りてくる。最低!端から見ると完全にクズ男なのだが、ミサは理屈ぬきで隆文が好きなのだ。結構長編小説だが、ず~っとグダグダが続き読者はイライラが募るね。最後の最後で急展開、隆文もやる時はやるんだぜ。2025/10/13
たっきー
12
30歳のミサと、ミサの家に頻繁に来る隆文。ただ、隆文には同棲中の恋人がいる。関係をはっきりさせたいが、のらりくらりとしたままの隆文。終始ふたりにイライラしながら読み続けた。最後はこれでいいの…?そんなにうまくいく?2025/11/16
NAOAMI
12
二股かけてズルズル結論曖昧なまんまの男もわからんし、そんな男の一挙手一投足に好きを見出しては、ズルズル通ってくる彼の言いなりになってる女もわからん。別れちゃえと言う友人たちに一票。ずっとこのズルズルを読まされるとは。これは理解不能な彼側の何らかの秘密が暴露されるまでのミステリでどこかに伏線が張られているのだろうと無理やり思っていたが、まさかのオチ。スンナリ過ぎて逆に驚かされるという手か?彼の仕事もわからんし、元の彼女との関係も「手紙」も謎やし。とってつけでネバーランドお意味解釈まとめとか。なんか消化不良。2025/10/25
陽ちゃん
7
表紙の美味しそうな朝定食みたいな絵につられて手にしました。主人公ミサがダメダメ彼氏隆文のために作るご飯は美味しそうですが、二股をかけている隆文の優柔不断さにも、そんな彼との関係を続けるミサにもイライラさせられました。なので、ラストの急展開には驚きました。約20年前の作品のようですが、彼らの今、も気になります。2025/11/29
Mayrin
7
すごくダラダラしたかんじで、特に面白くはなかったけど、最後まで読んでしまいました。2025/11/15




