新潮文庫<br> この土の器をも - 道ありき第2部(結婚編) (改版)

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新潮文庫
この土の器をも - 道ありき第2部(結婚編) (改版)

  • 三浦綾子
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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101162041
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

87
長い闘病生活を経て、結婚してからの生活が描かれます。小さな家で愛と信仰を守る日々は主婦目線であり、その生活があたたかいのだろうなと思わされます。仲睦まじく、理想的な夫婦中には敬虔な気持ちにすらなりました。著者は三浦がいるからこそ「三浦綾子」になりえたのだと感じます。信仰がお互いの生活を穏やかにし、愛すること、信じることの大切さを痛感しました。2人の結婚生活は許し、寛容、忍耐、時に相手を厳しく戒める強さがあってとても素敵です。素敵で理想的な関係の夫婦生活が心にスッと入ってきました。2016/06/04

molysk

72
長い療養生活を経て、結婚した綾子と光世。真の夫婦となるためには、一生の努力が必要である。贈られた言葉を胸に、二人の日々が始まる。繰り返し襲う病魔、雑貨屋を営む多忙な生活の中でも、悩み惑える人に救いを伝えようとする。二人にとって、家庭を築くとは、ただ愛と信仰を積み重ねることであった。やがて、「氷点」が懸賞小説に入選したと聞いた光世は、こう語った。神は、わたしたちが偉いから使ってくださるのではないのだよ。吾々は土から作られた、土の器に過ぎない。この土の器をも、神が用いようとし給う時は、必ず用いてくださる。2022/02/23

雪月花

63
「道ありき」の続編。三浦氏と結婚してから「氷点」を書き上げるまでの経緯が綴られている。13年間も寝たきりで闘病していたとは思えない活力で突き進む綾子さんを優しく包み込み、時に無鉄砲な行動に出る綾子さんを愛と信仰をもって制御する三浦氏。綾子さんが開いた雑貨店の近くに新しい雑貨店ができた際にも、その新しいお店の成功を願い客を譲ろうと提案したり、「氷点」が一千万円懸賞小説第一位に入選した際もその懸賞金を神と人のために使おうと提案する三浦氏はまさしく聖人。山あり谷ありの結婚生活だが、やはり全てに神の導きを感じた。2022/06/22

ach¡

44
結婚生活とは、夫婦の在り方とは、心地よい綾子節が炸裂。毎度のことながらお二人の睦まじい姿や理想を超える夫婦像に、敬虔な気持ちが起こる。改めて、光世さんあっての作家『三浦綾子』なのだと、しみじみと感じ入る内容。光世氏の神がかった人柄もさることながら、綾子さんの妻としての素直さも並大抵ではない。世俗の垢にまみれ、薄汚れた精神しか持たぬ自身を恥じつつ、私もまっすぐ真実に生きたいと思う、信仰を求める気持ちが働くのも事実。彼女の作品(キリスト教の考え方)に好ましさを覚える時点で、何か救いを求めているのかもしれない。2015/08/03

Gotoran

43
著者三浦綾子の自伝の第2部:青春編『道ありき』の続編、著者が長い闘病生活の末、37歳で結婚、その後、夫・三浦光世と一間だけの部屋での新婚生活をはじめて、新聞社の1千万円懸賞小説に『氷点』で入選するまでが綴られている。結婚生活とは何か、家庭を築くとはどういうことか、夫婦とはどうあるべきかを語りかける。全く性格が異なる夫妻が日々共に祈り、支え合い、神のため人のために生きようとする姿勢が垣間見られた。清々しい読後感だった。引き続き第3部を読んでみたい。2025/08/03

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