内容説明
なにが、なぜ、どんなふうに「面白い!」のか?映画、ステージ、TVにラジオ…、誰でも知ってるあのヴェテランから、今はまだ無名だけれど注目すべきこの新人まで。新旧・内外・裏表―恐るべき広さと深さで“芸”の現在を縦横に、しかも無駄なく語って“時代”を鋭敏に活写する。思わず膝をたたきたくなる発見に満ちた、コラムの至芸80連発。これぞ最強の“面白さ”指南。
目次
二つの悪女映画
ジーナ・デーヴィスに乾杯
小林旭の“伝説”
ビリー・ワイルダー86歳
アルトマンの秀作「ザ・プレイヤー」
演技者・大竹まこと
1993年正月の感想
“ルビッチ”ブランドにご注意
伊東四朗の想い出
服部良一追悼〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小太郎
22
積読本捜査中に見つけてきっと再読だと思いながら読みました。全然覚えていませんでした(笑)1992~95年の中日新聞のコラム集。なんと30年以上も前の話なんだけど当時をよく知るものとしては読んでるうちに引き込まれてしまいました。昔は良かったなんて言うと年を取ったように感じますが懐かしい名前がたくさん出てきます。それにしても表紙のせいか小林信彦はウッディアレンに似てると思います、スタンスとか捻てるところとか(笑)2021/12/19
メルコ
2
1992年〜95年に新聞連載されたコラム集。当時話題になったものからマニアックなものまで、著者のアンテナに掛かったトピックが数頁で紹介される。20数年前のエンタメの当時の短い評論を、毎日少しずつ読んでいくのを、ちょっとした懐古趣味として楽しんだ。2017/10/08
林 一歩
2
今(2012年)に読む方が悪いんでしょうけど、賞味期限はとうに切れてます。2012/04/30
tsukamg
1
小林信彦のコラムシリーズ。この時期取り上げられた映画でもっとも重要な作品は、なんといっても『パルプ・フィクション』だろう。今思えば90年代を作った作品であった。リアルタイムで見てその興奮を伝えるコラムを読み、当時のことを思い出し、懐かしい気持ちになった。その後、時代を作る映画は現れていないと思う。2025/05/01
あーさー
1
1992〜95年に新聞に連載された、小林信彦さんのコラムをまとめた作品。話題に時代を感じ懐かしく、文章の切れ味を十分に楽しめます。2025/01/26