内容説明
六歳で生れ故郷の旧満州・牡丹江を引き揚げ、小樽、東京、青森を転々とした少年時代。シャンソンの訳詞を始めた青年時代、そして作詞家として数々のヒット曲を生み出しながら、兄の巨額の借金で火の車だった売れっ子時代。「私は亡郷の民である。根無し草である。母国にありながらも、かすかな外国人である」。昭和の激動を生きた作家・なかにし礼の原点を綴る、衝撃の自伝エッセイ。
目次
空襲
脱出
逃避行
地獄図
ハルビンへ
終戦
八月十五日
男狩り
無防備都市
父・再会〔ほか〕
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- 和書
- 群論 岩波全書