内容説明
昭和64年、江戸の春。日本の起爆装置を仕込んだ水戸光圀の印籠が行方不明になってさあ大変!江戸城中枢水爆スーパーバイズ・システムのコンピュータとリンクするこの印籠には、日本中の城の水爆を起爆する力がある。銭形平次、伝七等の必死の捜索にもかかわらず、印籠の行方は杳として知れない。じゃじゃ馬娘美琴姫の活躍はいかに?第1回小説新潮新人賞に輝く表題作ほか3編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みこと
6
懐かしい!初めて読んだのはもう30年近く前デスヨ。現代まで江戸の文化が続いているもう一つの日本が舞台。その中で大事な印籠をなくしてしまった水戸光圀とお供たち、偶然居合わせてそのピンチを救ったお転婆お姫様、助太刀した若侍、その正体は…?みたいなお話だったと思う。今思えば雑なところもあった気もするけど読んでてとても楽しかった。満員電車に乗るお侍さんとか出てきてたような気がする。 今知ったけど解説は筒井康隆だったんだ。なおさら読みたい! なんか、楽しい時代小説が読みたくなりました。
来古
4
筒井康隆氏の解説にて本書収録作品の特徴を三点、挙げている。「ユーモア感覚」「実験精神」「毒」まさにその通りである。2017/03/19
akanishi
2
短編集。30年ぶりくらいの再読。「特効薬コードKUJIRA」、この新型コロナ禍に読めて確かに面白かった。オチもまあまあ良かった。2020/05/21
かんり
0
2/5 t2021/06/30