内容説明
アメリカ―CIAは、日本に対して何をしてきたのか。戦前・戦中の情報戦、占領期のキャノン機関、児玉誉士夫、笹川良一の活動など、昭和史の転換点には、つねにアメリカの情報工作があった。米国立公文書館に眠っていた膨大な機密書類の発掘とその分析、そして関係者多数の証言から、アメリカによる対日工作の実態を浮かび上がらせる。歴史上の疑問と疑惑に答える日米関係裏面史。
目次
序章 コリングウッド
第1章 日米開戦への道(マリ子の父の情報工作;黒人、商社マン、図書館 ほか)
第2章 祖国との決別(米軍の秘密兵器・二世;捕虜サカキダの素顔 ほか)
第3章 CIA対日工作の源流(終戦工作;初代のCIA東京支局長 ほか)
第4章 反共への急カーブ(リクルートされた情報将校たち;民主化、そして逆コース)
第5章 日本の黒い霧(A級戦犯免罪の系譜;ノーベル平和賞を狙った男 ほか)
第6章 日本改造(戦略転換;新生日本の情報機関 ほか)
著者等紹介
春名幹男[ハルナミキオ]
1946(昭和21)年、京都生れ。大阪外国語大学ドイツ語科卒業。’69年に共同通信社入社後、大阪支社社会部、京都支局勤務を経て外信部記者。ニューヨーク支局、ワシントン支局の特派員など、在米報道活動は計12年。ワシントン支局長時代の’95(平成7)年にはボーン・上田記念国際記者賞を受賞した。’98年より論説副委員長兼編集委員
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