新潮文庫<br> 恐・恐・恐怖対談

新潮文庫
恐・恐・恐怖対談

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101143132
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

刺青の一つもありそうな顔立ちをした倉本聡さんが鬱病にかかった話。女の子が喜んで脱ぐ篠山紀信さんの説得術。明治座の芝居で観客を本当に笑殺してしまった森繁久彌さんの熱演…。他に、池田満寿夫、阿刀田高、北杜夫、小松左京、丸谷才一、小田島雄志、山藤章二の名だたる諸氏と達人吉行淳之介がかわすスリリングでウィットあふれる男の会話集。和田誠のイラスト20点挿入。

目次

池田満寿夫―サイネスとヨダレニズム篇
阿刀田高―鼠はかならず左へ行く篇
倉本聡―フレッドとジムの葬式篇
篠山紀信―マツタケ立ててめでたけれ篇
北杜夫―「鰻はまだか」篇
小松左京―トフラーからヘフナーまで篇
丸谷才一―大声について篇
森繁久弥―と言うてしもたらしまいや篇
小田島雄志―アロハニオヘソ篇
山藤章二―傷み分け篇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

160
芸術家の対談を読むと、何となくその人のことがわかった気がするけれど、池田満寿夫の〝歓ぶ〟才能を日本人は軽視しているのではないかと思う。篠山紀信の回は「女の子を脱がす」というテーマで、女の人は裸になってもさらにもう一枚裸になる感覚を持っているとか、女性心理の話で面白かった。ただし、理屈を百万語言ってもダメというのは女性に限らず、人にものを頼む時全般にいえる気がした。躁状態の北杜夫の回は、北が語ろうとする「芥川賞の怖さ」とは何なのかよくわからないまま、吉行が躁病に気遣いながらユーモアを引き出す感じがよかった。2024/05/16

hirayama46

5
恐怖対談というくくりではありますが、特におそろしいことについて話をしているわけでもなく、下ネタや大声や病気や下ネタや……そういう話をしています。本当にとりとめのない雑談で、現代ではこのようなテーマ性のなさは避けられるきらいがありますが、雑談は非実用なところが良い、とわたしは思っているので楽しくて良いです。北杜夫は躁鬱病の躁のときだったらしく、本人は元気な気持ちでいるようだけど、やはり大変な病気だな……と思いました。2024/01/11

ぺぱごじら

1
「キョ・キョ・キョーフ対談」と読んで欲しいのだそうです(笑)。最近では阿川佐和子さんが楽しい対談を読ませて下さいますが、中々味のある対談が読めなくなりました。

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