感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りえぞう
2
○。全部戦争関連のテーマ。表題作2作は面白かったが、いかんせん文庫本が古すぎて字組が細かくて眠くなった。薄い文庫本なのに、中身がぎっしり詰まっているイメージ。大正生まれでこんなにも生真面目な感じのする作者がその後お色気系エンタメに走ったのはなぜか、にむしろ興味をそそられる。2020/11/27
ふたし
1
収録された6作全て戦争絡み。読んでいて鬱になるかと思った。「硫黄島」は、芥川賞をとっただけあって、よくできた作品。「ああ江田島」は、海軍兵学校で過ごした日や生活を共にした友のことを回想風に記した作品だが、どことなく戦争を肯定しているような感じもあり、あまり支持できない。2021/09/29