新潮文庫<br> 巴里茫々

電子版価格
¥484
  • 電子版あり

新潮文庫
巴里茫々

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 149p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101131634
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『どくとるマンボウ航海記』のパリ、『白きたおやかな峰』のカラコルム。珠玉の短編集。

古い歴史と街並と親しい友人との憶い出が重なる、懐かしい都会、巴里――『どくとるマンボウ航海記』時代のパリを舞台に、若き日に思いをはせる表題作。山岳小説の傑作『白きたおやかな峰』で描いたカラコルム――その地を二十六年ぶりに再訪し、参加した登山隊で出会った心優しき案内人を探し当てる「カラコルムふたたび」。二つの旅の記憶が走馬灯のように甦る、詩情溢れる二編。

内容説明

古い歴史と街並と親しい友人との憶い出が重なる、懐かしい都会、巴里―『どくとるマンボウ航海記』時代のパリを舞台に、若き日に思いをはせる表題作。山岳小説の傑作『白きたおやかな峰』で描いたカラコルム―その地を二十六年ぶりに再訪し、参加した登山隊で出会った心優しき案内人を探し当てる「カラコルムふたたび」。二つの旅の記憶が走馬灯のように甦る、詩情溢れる二編。

著者等紹介

北杜夫[キタモリオ]
1927‐2011。東京青山生れ。旧制松本高校を経て、東北大学医学部を卒業。1960(昭和35)年、半年間の船医としての体験をもとに『どくとるマンボウ航海記』を刊行。同年、『夜と霧の隅で』で芥川賞を受賞。その後、『楡家の人びと』(日毎出版文化賞)、『輝ける碧き空の下で』(日本文学大賞)などの小説を発表する一方、ユーモアあふれるエッセイでも活躍した。父親斎藤茂吉の生涯をつづった「茂吉四部作」により大佛次郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぺぱごじら

19
初めて読んだ氏の本は『怪盗ジバコ』、そして初めて旅行記に心躍らせたのは『どくとるマンボウ航海記』、そして初めて氏の繊細な筆致に触れた長編が『白きたおやかな峰』。全て大学時代のことでした。あぁなんか本文を読みながら、あの頃の自分のことばかりが浮かんでくる(苦笑)。2014-1782014/10/28

蛇の婿

16
うーむ。なかなか未消化な読後感。北杜夫さん独特の文章センスもあまり感じられず、モヤモヤとしたものが胸の中に行き場無くわだかまっているような感じです。これは私が『若き日の友情』も『白きたおやかな峰』も読んでいないせいなのか、おそらくはこの2篇のエッセイの共通のテーマである『喪失感』についてピンと来ていないせいなのか…川端康成の『山の音』に通ずるものがあるのは十分感じられはするのですが…これもっと私が年取ってから再読するべきなのかもしれません…2015/01/15

双海(ふたみ)

11
字のポイントが大きくて読みやすいですね。ありがたいことです。2014/09/27

きりぱい

8
マンボウ航海記の頃が偲ばれるパリでの話。周りは気まずいだろうけれど躁期の時はほんと変にエネルギッシュで好きだなあ。夢なのか現実なのかこっちまでぼんやりと読んでしまう。「カラコルムふたたび」は反対に鬱期。メルバーンへの再会にむけて気分を保っていたのに、盛り上がると思いきや時間の経過というか熱量のずれというか現実が逆に切ない。2017/02/16

Megumi Ichikawa

7
どくとるマンボウこと北杜夫さんは、躁鬱病であるのか、と驚き。題名につられて購入したが。旅の記憶が走馬灯のように甦るーとあるが!パリを訪れるたときは、躁病だったことや自分が乞食同様になってしまったことなど、理解不能の文章もある。セーヌ川、ルクサンブール公園、カルチェラタンなどの単語が出てくると懐かしくなった。2014/10/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8286616
  • ご注意事項

最近チェックした商品