新潮文庫
パパは楽しい躁うつ病

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  • サイズ 文庫判/ページ数 210p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101131627
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

株の売買で破産宣告、挙句の果てに日本から独立し紙幣を発行。どくとるマンボウ北杜夫と天然娘斎藤由香の面白話満載の爆笑対談。

突然、終わりを告げた穏やかな日々。朝の五時から起きだして、株の売買に明け暮れ遂に破産。夜中に窓を開け放し、家の中で昆虫採集。日本から独立宣言し、「マンボウマブゼ共和国」を建国、主席に就任……。躁うつ病にかかった、どくとるマンボウが巻き起こす破天荒な事件の数々。作家にして精神科医の北杜夫と娘でエッセイストの斎藤由香が語りあった面白エピソード満載の爆笑対談。

内容説明

突然、終わりを告げた穏やかな日々。朝の五時から起きだして、株の売買に明け暮れ遂に破産。夜中に窓を開け放し、家の中で昆虫採集。日本から独立宣言し、「マンボウマブゼ共和国」を建国、主席に就任…。躁うつ病にかかった、どくとるマンボウが巻き起こす破天荒な事件の数々。作家にして精神科医の北杜夫と娘でエッセイストの斎藤由香が語りあった面白エピソード満載の爆笑対談。

目次

1章 ああ、懐かしき穏やかな日々(パパとママの出会い;子どもの頃の原風景 ほか)
2章 ある日、突然、躁病に!(躁病でてんやわんやに!;夫婦別居 ほか)
3章 ついに我が家は大破産!(破産宣告;チョジュツギョウって何? ほか)
4章 天然娘と父の爆笑生活(勉強よりも大切なこと;マンボウ迷言集 ほか)
5章 どくとるマンボウ最後の躁病(生原稿を売って銀座へ;馬券売り場での借金話 ほか)

著者等紹介

北杜夫[キタモリオ]
1927‐2011。東京青山生れ。旧制松本高校を経て、東北大学医学部を卒業。1960(昭和35)年、半年間の船医としての体験をもとに『どくとるマンボウ航海記』を刊行。同年、『夜と霧の隅で』で芥川賞を受賞。その後、『楡家の人びと』(毎日出版文化賞)、『輝ける碧き空の下で』(日本文学大賞)などの小説を発表する一方、ユーモアあふれるエッセイでも活躍した。父親斎藤茂吉の生涯をつづった「茂吉四部作」により大佛次郎賞受賞

斎藤由香[サイトウユカ]
成城大学文芸学部国文科卒。サントリー勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

36
親子の対談集。躁鬱の状態を深刻に考えすぎなかったところに長年ご家族でいられた秘訣があるのだろう。そういうものだ、と受け入れていらっしゃるのだ。なので、何度か思わず笑ってしまった。娘さんもユーモアあふれる方なので、エッセイを拝読したい。2014/11/10

クプクプ

23
当たり前のことですが、書かれている全ての文章が素晴らしい本はなくて、ところどころにきらりと光り、当たっている表現があるのがいい本だと気づきました。北杜夫の「自分で自分を攻撃するな」「他人と比較するな」という言葉は精神科医らしく、勉強になりました。また、由香さんの「父との最後の散歩」は北杜夫が骨折し由香さんが、無理矢理、北杜夫をリハビリさせ、北杜夫の回復とその背景の季節の移り変わりを書いた描写は見事でした。2017/01/01

雨巫女。@新潮部

22
《私-図書館》学生時代は、北さんの本を読みまくり。主婦時代は、由香さんのエッセイの追っかけしてました。契約社員になった時は、茂太先生の本に癒されてました。斎藤家の作品ファンの私は、面白くて一気に読んでしまいました。最後の北さんの最期がショックでした。由香さんも、無念でしたよね。2016/11/04

kemi

21
精神科医である北杜夫さんが娘さんと語りあいながら、自身の躁うつ病の話をします。2016/10/16

Cinejazz

14
精神科医で作家の北杜夫氏(1927-2011)を父にもつOL作家の斎藤由香さんが「躁うつ病になったどくとるマンボウ」との、奇妙なほど楽しい家族の爆笑生活が綴られた対談エッセイ。由香さんが小学校一年の時に、父が最初の躁病になり、以来夏は躁病、冬はうつ病を繰り返したお陰で、家は十分楽しかった、あんなに夢中になった日々はなかった、と振り返る「どくとるマンボウ」が巻き起こす破天荒な言動に、笑いと涙がとまりません。喜美子夫人の忍耐と寛容に支えられ、遠藤周作、阿川弘之、阪神の掛布選手らとの親交と混戦の爽快対談です。2021/10/23

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