新潮文庫<br> (霊媒の話より)題未定―安部公房初期短編集

個数:
電子版価格
¥825
  • 電子版あり

新潮文庫
(霊媒の話より)題未定―安部公房初期短編集

  • ウェブストアに6冊在庫がございます。(2025年05月11日 16時25分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101121260
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

太平洋戦争末期、満州で激動の日日を過ごした青年は、その時何を思い、何を未来に残したのか――。漂泊民の少年が定住を切望する19歳の処女作「(霊媒の話より)題未定」、2012年新たに原稿が発見された、精神病棟から抜け出した男を描く「天使」、「壁―S・カルマ氏の犯罪」に?がる「キンドル氏とねこ」。やがて世界に名を馳せる安部文学、その揺籃にふさわしい清新な思想を示す初期短編11編。

内容説明

太平洋戦争末期、満州で激動の日日を過ごした青年は、その時何を思い、何を未来に残したのか―。漂泊民の少年が定住を切望する19歳の処女作「(霊媒の話より)題未定」、2012年新たに原稿が発見された、精神病棟から抜け出した男を描く「天使」、「壁―S・カルマ氏の犯罪」に繋がる「キンドル氏とねこ」。やがて世界に名を馳せる安部文学、その揺籃にふさわしい清新な思想を示す初期短編11編。

著者等紹介

安部公房[アベコウボウ]
1924‐1993。東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。’62年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。’73年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、’92(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。’93年急性心不全で急逝。2012年、読売新聞の取材により、ノーベル文学賞受賞寸前だったことが明らかにされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

46
面白かったです。安部公房初期の短編集。後にノーベル賞候補になる作家なだけあり、清新な思想が伺えます。不条理と理不尽に満ちた世界ながら、熱量がありつつも静謐な軌跡が刻まれているように思いました。2024/04/09

ω

38
コボ祭りは終わらないω 1943年の執筆だって!原稿用紙の中央に大きく「題未定」と書いてたらしい。かっこいーー😳♡ その他の短編もバラエティ豊かでなかなか苦戦。この辺の初期短編を経て、壁ーS・カルマ氏の犯罪へ繋がっていくらしい。もう一回壁読も‼️2024/08/21

Gotoran

37
安部公房初期短篇集。収録作品は、(霊媒の話より)題未定/老村長の死(オカチ村物語㈠)/天使/第一の手紙~第四の手紙/白い蛾/悪魔ドゥベモオ/憎悪/タブー/虚妄/鴉沼/キンドル氏とねこ。後の作品につながるテーマがいくつも出ているように思われ、また、若かりし頃の安部公房が、自分の書いた文章を世に出すことに対する葛藤のようなものを窺い知ることができた。実に興味深かった。2024/08/07

じーにあす

27
11の短編集。安部公房最初期の短編で未完成、一部原稿が無い作品もある。以前から文庫化したら読んでみたいなと思っていました。表題作は普通に面白かったし、これが10代で書けるのだからやっぱり著者は凄い人なのかな。重厚で難解な表現も多く、途中欠けている部分もあったりで誰にでも薦められはしないけど、著者の作品が好きな人には刺さるものがあるかも。この人はやっぱり人に対する観察眼が尋常じゃないし、それを頭の中でどう処理しているんだろうと思う。世界は天国だと称賛する精神病棟から抜け出した男を描いた「天使」がお気に入り。2024/06/15

阿部義彦

23
安部公房の19歳の処女作から『壁』を脱稿する前後までに書かれた、超初期の短編集。処女作は曲馬団を舞台として、そこを脱出して定住を目指す声帯模写が得意な男が主人公、レイ・ブラッドベリの世界を彷彿とさせました。しかし、まだどれも習作の域を出ないものばかりで、未完や原稿の一部が失われた物もあり、正直イマイチな印象。唯一『天使』だけが、『ドグラ・マグラ』みたいな設定で、正常と異常の無限反転構造を思わせてまあ、良かったです。2024/04/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21865772
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品