内容説明
カメラ無しでも生きてはいける。カメラは生活の必需品ではありません。でも、不必要なものだからこそどうしても「必要以上」に欲しくなる…。そんな欲求に憑かれた著者が、20年前に買ったニコンに始まって、キヤノン、ミノルタ、オリンパス、ステレオカメラにスパイカメラ、愛するカメラの断面模型、ついにはレーダーカメラや衛星カメラまで考察し、語ってやまないカメラへの愛の遍歴。
目次
初めて買ったカメラの感触
カメラへの愛の遍歴
ミノックスを買う日
ローライのお中元
ピカソに触れた寂しさ
銀色の美少女を救出せよ
艶消しブラック仕上げの光学通り
ずっしり軽い理想のカメラ
テクノ業界の男たち
カメラ願望の断面模型〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tsukamg
3
赤瀬川源平、またの名を尾辻克彦が、カメラ雑誌でカメラ愛を語った連載の単行本。時期は1983年から85年。一眼レフのMF最末期から、ミノルタα7000のAF黎明期まで。当時の源平さんは、金属素材が好きではあるが、プラッチックを全否定はせず、金属みたいに使うデザイン性に疑問を呈し、プラッチックならではの使い方ならよし、と考えていたもよう。立体写真に興味を示す回もあり、これは90年代、源平さん自身によるステレオグラムの本として結実した。機械としてのカメラが楽しかった最後の時代。2022/08/26
sabosashi
1
もともとはカメラ雑誌に掲載されたものであるだけにかなりマニアックな叙述が目立つ。今でこそカメラは誰にでも写せるが昔はハマリにハマる道楽のようなものだったらしい。昔のカメラはずいぶん重いものだったが、いまではなんと薄いものに転じていることか。この分野の進歩もなんと著しいことか。さいわいわたしの家庭では父親が一種、職業上の理由でカメラに親しかったので馴染みが多い。言うまでもなく著者のマニアック性がいかんなく発揮されていてつい読まされてしまうといった印象。写真史といったおもむきもあり。2014/07/11
まにまに
0
きっと内容は面白いのだろうけど、文章の感じが身体に合わず5ページで読むのをやめた。断念。2016/04/21
ダミアン
0
1991年に読みました。