内容説明
人間と他の生物とのいちばんの違いは何か。それは、笑いと想像力である―。星新一が長年愛読し、蒐集してきたアメリカのヒトコマ漫画には、われわれ“進化した猿たち”の欲望や習性、奇癖が余すところなく描かれていた!「結婚」「宇宙人」「精神分析」「クリスマス」など、漫画を17のテーマに分け、ブラック・ユーモアと旺盛な想像力で魅せるエッセイ集。幻の名作、待望のリニューアル復刊!
著者等紹介
星新一[ホシシンイチ]
1926‐1997。東京生れ。東京大学農学部卒。1957(昭和32)年、日本最初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参画し、ショートショートという分野を開拓した。1001編を超す作品を生み出したSF作家の第一人者。SF以外にも父・星一や祖父・小金井良精とその時代を描いた伝記文学などを執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
107
中学生の頃にはまった星さん、久しぶりに読みました。デビュー60年、没後20年ということで?出たリニューアル復刻版。星さんのエッセイというよりは、アメリカの一コマ漫画に関する解説。星さん自身が一コマ漫画の収集家であったのは、ショートショートに通じるものがあったからであろう。それにしても、肝心の漫画の方がほとんど割愛されている。これでは面白みも半減ではないか!著作権の問題だろうか?何の為のリニューアルなのか?残念。★★2018/01/02
優希
82
ショートショートと思っていたら、エッセイでした。とはいえ、面白かったです。星氏が生前、愛読し、集めてきたアメリカの一コマ漫画をブラックユーモアの効いた語り口で語るのに引き込まれました。もう少し漫画のコマが見たかった気はしますけれども。2018/04/08
かみぶくろ
81
アメリカの一コマ漫画紹介エッセイ。ユーモアの効いた文体が読んでいてとても楽しい。ショートショートも一コマ漫画も、発想のキレ一つで勝負するところは、通ずるところがあるのだろう。2018/12/16
HANA
62
アメリカの一コマ漫画を紹介した一冊。内容もさることながら著者の紹介する時の嬉しそうな顔が伝わってきそうな文章で、本当にこの分野が好きなんだとこちらまで楽しくなってくるよう。ジャンル柄か皮肉な内容が多いのだが、昔読んだ時滅茶苦茶気に入った死刑に関する章が入っていないのが残念。あれブラックの極致みたいなもので大笑いした記憶があるんだけど。ともあれ著者の作品を読んだ人も一コマ漫画に興味がなかった人も全員引き込まれる内容なので、是非とも読んでいただきたいです。残念なのは権利関係か漫画自体は収録されていない事かな。2018/11/19
tomi
43
アメリカのヒトコマ漫画のコレクターだったという星新一がテーマ別に紹介。風刺の効いたショートショートの原石のような作品のリニューアル復刊で、肝心の漫画がもっと掲載されていたら…と思ったら著作権上の問題か、元本から殆どが削除されたようだ。折角の復刊もこれでは物足りない。2018/03/22
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- 和書
- 建設業経営 〈第7号〉