新潮文庫<br> きまぐれフレンドシップ〈PART1〉

新潮文庫
きまぐれフレンドシップ〈PART1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 241p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101098418
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

SF同人誌『宇宙塵』時代の仲間、柴野拓美。今もなお師と仰ぐ大下宇陀児。著者がデビューして間もない頃の江戸川乱歩との交友。新進作家のグループ「他殺クラブ」の面々と懐かしい日々。数多くの自作にイラストをつけてくれた真鍋博。作家となって三十数年、ショートショートの第一人者であり続けてきた著者が、少年時代から現在までに出会った人々とその作品を語る。

目次

フワフワしたもの―私との深い関係
古き本郷―幻郵便局
山田浩一―はるかな歳月
江戸川乱歩―私の乱歩体験
藤浪光夫―よき時代の小学生
横山隆一―良質な笑い
宮坂作平―ブラック・コーヒー
花井忠―父とその会社の恩人
長谷川甲二―彼がターザンを訳すまで
荒井欣一―なつかしい円盤
柴野拓美―わが国のSF発祥
大下宇陀児―先生のおかげでSF作家に
今日泊亜蘭―本物の科学小説
他殺クラブ―ひところのグループ
佐野洋―『見習い天使』のころ
矢野徹―無条件に面白い『カムイの剣』
河野典生―若くしてハードボイルド派の旗手
久里洋二―パワフルなスーパー・ナンセンス
丸谷才一・開高健・小松左京―書斎派と現地接触派と構築派と
小松左京―情報を食事のように楽しむ人
城昌幸―『怪奇製造人』とのめぐりあい
筒井康隆―狂気へのあこがれと努力
レイ・ブラッドベリ―『火星人記録』のころ
平井和正―未来観の変革
真鍋博―ザラ文明批判
眉村卓―足が地についている実力派
今江祥智―京都での今江さん
豊田有恒―洗練さが加わった秀才作家
都筑道夫―幅の広いショートショート作家
稲垣足穂―好きな詩
生島治郎―冒険小説の最高傑作
南条範夫―極上のタイムスリップ小説
竹取物語―現代語訳をしてみて
石井代蔵―相撲の世界
戸川昌子―異作な『悪女の真実』
青木雨彦―コラムの名手
赤川次郎―作者と読者

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

42
題名の通りさまざまな交友があったりする人々についてのエッセイ集です。海外の作家(レイ・ブラッドベリ)についての評論や日本人作家の作品の解説も掲載されています。子供時代の友人についても書かれていたり、昔の本郷界隈のことも書かれていて楽しい本です。2015/01/15

しゅわ

41
勝手に星さん再読祭り第46弾&第47弾は少年時代から現在までに出会った人々とその作品を語るエッセイ集で、作品集の解説や追悼文などで書かれたものも多いようです。Part1は幼少期に好きだったふわふわなものや小学生の頃の同級生、そして学生時代の恩師や子どもの頃に夢中で読んだ作家・江戸川乱歩、SF同人誌『宇宙塵』時代の仲間、そして挿絵画家として数多くのイラストをつけてくれた真鍋博さんなどが登場。2015/12/15

kei-zu

22
著者のどの本も舐めるように何度も読んだが、友人知人との交流について書かれた本書は、あまり開くことがありませんでした。それでも初読から約40年が過ぎ、私自身も多くの人との関わりを経た現在では、記述に見る著者の人間らしさが楽しい。 それにしても、本書に取り上げられた当時第一線の作家の本がほとんど書店に並ばなくなった中、著者の本が引き続き多くの読者を得ていることに改めて驚かされます。2023/08/22

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

6
「勝手に星新一読み直し祭」第41弾。平成 1年 4月25日 初版 初版セットであった。感想はパート2で。 2017/01/24

葛西狂蔵

5
著者の交流歴とでも云えばいいのだろうか。基本的に文庫の解説等が多い。日本におけるSF明瞭期の作家等、知らない作家が多く興味深いが、筒井康隆や小松左京らの名前が出てくるのが素直に嬉しい。SFと云う狭い幅だけで語れる様な著者ではないが、やはりSFは星新一を語る上で外せない要素なのだと独り合点。2016/09/18

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