出版社内容情報
神さまはおせっかい! 金もうけの夢を叶えてくれた“笑い顔の神”の正体は? スマートなユーモアあふれるショートショート集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
169
星さんの文庫を整理していてないものがあったので購入して読み直しました。どこかにうずまっているのでしょうが。昔読んだと思ったようなイメージがありました。星さんの初期のころの作品で比較的好きな感じのものが多く収められています。40編のショートショートです。エスプリが非常に効いている感じです。2016/08/25
新地学@児童書病発動中
156
読み終わった後に、自然と顔がほころんでくるような切れ味の良いアイディアストーリーばかりで堪能した。星新一の物語にはSF色が強くて、幻想的な作品もあるが、ここに収められているのは、人間の欲や愚かさを端的に表現したものが多い。ただそれがどろどろした感じにならないで、スマートさと透明感のあるところがこの作者らしいと言える。今度読み返して、星新一の作品は花火のようなものだと思った。短いのだが、ぱっと鮮やかな印象を心にいつまでも残すのだ。2016/03/10
nanasi
153
ショート・ショートが40編収録されています。カバーデザインとカットは真鍋 博さんです。中島 梓さんが解説をしています。個人的には「現代の美談」と「マスコット」がお気に入りです。2013/09/26
W-G
147
エヌ氏~さんも再読中という事で。『機会』『箱』『効果』辺りが特に好き。星さんの作品にしては宇宙物が少なめ?な気もしたが、統計とっている訳ではないので正確には言えない。300ページと少しの分量で40編。特に長く感じる作品がなく、ポンポンと次の話に進んでいけるテンポの良い作品です。強いて言えば、全体を通した色が薄いというか、ブラックだったり、SF多めだったりとか、そういうのがあまり感じられないにも関わらず、タイトルがコンセプト色強めに期待させてしまう。2016/07/15
mj
65
ショート・ショートの名手による短編40所収。Science Fictionの第一人者である著者の短編には、霊媒、幽霊、表題のとおり神々が出てくる。それがなんとも皮肉で可笑しい。2017/10/07