新潮文庫<br> 空から墜ちてきた歴史

新潮文庫
空から墜ちてきた歴史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101097114
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

28
(再読)2016年に日本語版が刊行された、ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』がベストセラーになったが、本書はそれより約40年前に、同種の内容を取り扱ったSF小説である。その先見の明に驚かされるばかり。帝国主義が世界を覆い尽くすのか、それとも自由と平等を遵奉するグローバルな国家連合(今でいうEU)が、世界秩序を築きあげるのかという視点は鋭い。しかし、後者へと進むためには人類における「偉大な精神革命」が必須であり、それは地球規模の倫理道徳の確立であり、各個人の中にある攻撃性の自覚とその制御が2022/01/30

ジョニジョニ

10
文庫本一冊なのに長いなー、という印象だったけど、宇宙人が書いた地球史なんだからしょうがないか。自然回帰ブームの人類を嘲弄し、どんな世界であっても今現在が自然な姿なのにねぇ、と呆れる著者のスタンスが、面白かったです。2020/09/06

まいご

2
宇宙人による地球の歴史観察レポート。序盤は生物の教科書のようでしんどいが人類が登場してから面白くなってくる。人間の攻撃性に理屈をつけるには生物の誕生まで遡らんとだめなのかと溜息をつきつつ、作者による人類の弁護であり「自信を持って進歩していけ」という信頼と励ましを感じた。2011/12/23

Mentyu

1
宇宙人に地球史の延長として人類史を語らせる内容。最近流行りの、いわゆるビッグヒストリーの走りということになる。歴史や考古学の知識があると、これはあの学説の話だなという風に盛り上がれる。ただ、良くも悪くも真面目で教科書的な印象であり、宇宙人による記録でありながら、斬新な歴史観だなぁと思うものは出てこない。宇宙人なら、もっと人類史の解釈はぶっ飛んでいて欲しかった。2024/12/22

hibimoriSitaro

1
再読。84年7月初版の85年10月4刷。有史以前からの宇宙人見守りレポートを偶然入手した小松さんが「翻訳」した体で著わす人類史。本書は冷戦膠着状態までで,その後のトトカルチョに笑った。2013/01/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2447367
  • ご注意事項

最近チェックした商品