内容説明
「パンダのダンパ」のように、上から読んでも下から読んでも同じ文章になるものを、回文と呼びます。身近な言葉をひょいと逆さにするだけで、思いもよらぬ真実や不条理が現れる深遠かつ崇高な言語遊戯であります。本書では、日々の研鑽のもとに誕生した作品中、特に脱力感にすぐれたもの・108本をお出ししております。
著者等紹介
かわいしのぶ[カワイシノブ]
1971(昭和46)年、東京生れ。ベーシスト。’91(平成3)年に「SUPER JUNKY MONKEY」を結成、国内外で7枚のアルバムを発表するほか、国内をはじめ、N.Y、L.A等でライブを行う。’99年の活動休止後は、さまざまなミュージシャンとのセッションのほか、自己のバンドやユニットで活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lonesome
37
くだらな!もちろんいい意味で!笑開く時に濁点とか‘ー’とかにこだわらずに、難しく考えずにとにかく四六時中ひっくり返す!かわいさんのこの回文の本は、それぞれの回文にかわいさん自身が描いた絵が付いていて、時にブラックな回文があってもフフフと笑いを誘うのです♪回文の言葉に意味がなかったり、あまりにシュールだったり、なのにそこに笑いが生まれたならそこに意味が生まれると思う。この本の中で自分が特に気に入った回文は、「良い尻りりしいよ」、絵も好き。おいらもひっくり星人になって回文を作ってみよう。2014/09/14
田氏
15
往年の名バンドのベーシストの方の著書。自分も一応はベース弾きで回文好きな身ではあるが、措いとこう。自分は濁点半濁点を行き帰りで維持するポリシーで回文を考えているけれど、本書のような濁点フリースタイルの回文をあらためて読んでみると、その方が多くの語彙をさがすことができる(する必要がある)のかも、と思ったり。濁音維持は素材に依存するぶん、むしろシンプルなやり方なのかもしれない。収録された回文は2~3文節の短文が多く、土屋耕一らと比べてしまうのは酷だろうが、しかし場面を想像させてくれるのは濁音フリーの表現力か。2019/11/05
kinkin
13
自分で回文作りたくなります。頭の体操におすすめかも。 回文の入門書といったところかな。 土屋耕一さんの『軽い機敏な子猫何匹いるか』という本は、もっとすごい回文があります。2014/02/09
Takao
4
2003年3月1日発行。神奈川図書館で見かけ、つい借りてしまった。108の回文にイラストがつけられているところがミソか。「かつら落下」が一番かな。他には「来たらシラタキ」とか。くだらないといえばくだらないが、面白い。ただ、濁点・半濁点は無視されているところはイマイチかな。2017/01/19
kamome555
4
町田康さんが自分の本で誉めてたので読みました。単に回文になってるだけだと「あっそう」で終わるけど、こうしてイラストもあって可笑しい回文は自分も作りたくなる。大きくくくれば空耳アワーのような感じ?好きです。2014/01/26