感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
松本直哉
21
かいらくと読めば世俗的快楽、けらくと読めば宗教的法悦。しかしこの両者は違うのか、区別する必要があるのか。つくづく中絶が惜しまれるが、完結していればドストエフスキーに比肩する深さをもった宗教思想小説となっていたかも知れない。寺の跡継ぎで苦労なしに僧侶になったばかりの若者が、雑念や妄想、とりわけ性欲に悩みつつ、それでも仏教は真面目に勉強して、学べば学ぶほど現実世界と宗教の乖離、保身と蓄財に走る寺の醜態に矛盾を見出す。裕福な檀家の姉妹、露骨に誘惑する姉と求道的な妹に挟まれて懊悩する主人公が滑稽で憎めない。2025/09/14
doradorapoteti
0
面白い。こういうの好き。2006/01/13




