新潮文庫<br> 東京自転車日記

新潮文庫
東京自転車日記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 273p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101076256
  • NDC分類 291.36
  • Cコード C0195

内容説明

川沿いに延びる、気持ちよさそうなサイクリングロードに惹かれて買ったマウンテンバイク。しかし、颯爽と銀輪を駆って風とひとつに…なるわけがなく、買物カゴをくっつけて車輪の向くまま行きあたりばったり。「ヤキイモ屋の基地」を発見したり、あるときはプレミアムモノの蝶を採集したり―ちょっと目を離したすきに姿を変えていく町の一瞬の風景を映した「平成東京風土記」。

目次

煙突の見える町―高井戸
森のなかのパン工場―阿佐ヶ谷
西郊の町―荻窪
ヤキイモ屋の港―和田堀公園
噂のヒコーキ公園を見に行く―五日市街道・人見街道
武蔵野の牛フン―久我山・牟礼
荒玉水道一直線、多摩川を見に行く―荒玉水道
善福寺川とスチュワーデス―大宮八幡
ミノファーゲンとドンボスコ―五日市街道・井草
ニセドル札とカラスアゲハ―善福寺川流域〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

31
城西地区を中心に東京各地を自転車で巡った日記風エッセイ。自転車利用前提なのでかなり移動距離が長い章があり、話も飛びがち。作者の切り取った一部のテーマを詳細に描写した上でパーソナルストーリーを交えたスタイルが好きであれば違和感なく受け入れら楽しめる作品だと思う。また、初出が90年代以前なので、現在との比較ができるという意味での価値が高いと思う。2022/02/21

サーフ

13
何気ない街角の風景も泉麻人の手にかかればどれも魅力的なスポットに見えるから不思議。この本はコラムニストの泉麻人が自転車で東京の町を巡っていく作品。「東京」というものの作者が自分の住んでいるところから気軽に行けそうなところを巡っているものが多く、有名なスポットは登場せず身近でどの都市にも有りそうな風景を取り上げている。どこにでもありそうな風景はだからこそ気がついたら無くなっているような場所に感じられ、なんだか切なくもなってくる。2018/12/18

takeapple

7
「吉田自転車」とならぶ東京自転車散歩本、こっちのほうも昔、回った辺りが出てきて懐かしい。こういった本を読むと、自転車乗るなら東京というのも有る意味うなずける。今度東京まで輪行しようかな。2009/03/18

つちのこ

3
新潮文庫版。散歩やバス、小さな旅が好きな著者が選んだのはマウンテンバイク。これで気の向くままいきあたりばったりの旅をする。虫好きの著者らしく、カラスアゲハやチビクワガタ、コクワガタを見つけるのも楽しいし、高円寺ではホーロー看板がびっしりと貼られた屋敷を見に行っている。まぁ、おじさんの肥満対策にもいいだろうね。(2008.2記)2008/02/08

19720624

2
最近クロスバイクを買ったこともあり、自転車の本を続けて読んでいる。前のスティグマータからは一変、今回はのんびりブラブラと自転車で街を散策する話。30年前は東京でもまだ少し自然が残っていたみたい。今の東京がどのように変わったのか、今度は自分のクロスバイクで散策してみるのも良いかも。2025/02/26

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