出版社内容情報
野花つぐみは、実家の本棚からお菓子レシピの隠された『小公女』の古書を見つける。それは不思議な老女・メアリさんの遺品だった。どうやら彼女はこの街の様々な人に本を届けていたらしい。「ぶどうパン」「トライフル」「女王様のタルト」……つぐみの本探しと菓子作りはやがて、簡単にやり直せない過去を抱え傷ついた人々との優しい縁を結び始める――。お菓子と優しさに満ちた6つの連作集。
【目次】
内容説明
野花つぐみは、実家の本棚からお菓子レシピの隠された『小公女』の古書を見つける。それは不思議な老女・メアリさんの遺品だった。どうやら彼女はこの街の様々な人に本を届けていたらしい。「ぶどうパン」「トライフル」「女王様のタルト」…つぐみの本探しと菓子作りはやがて、簡単にやり直せない過去を抱え傷ついた人々との優しい縁を結び始める―。お菓子と優しさに満ちた6つの連作集。
著者等紹介
谷瑞恵[タニミズエ]
三重県生れ。1997(平成9)年、『パラダイスルネッサンス―楽園再生』でロマン大賞佳作入選しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
24
契約社員の野花つぐみが帰省した実家で見つけた、お菓子レシピが隠された古書。それが簡単にやり直せない過去を抱えた人々との優しい縁を結び始める連作短編集。つぐみの実家が経営するホテルに住み、行旅死亡人となってしまった不思議な老女メアリさんと、あちこちで見つかる遺品の本、挟まれていたレシピたち。本を通じた出会いと物語にちなんだレシピのお菓子作りが紡いでゆく縁があって、出会った人々の抱えていたわだかまりを解きほぐしてゆくとともに、つぐみ自身も様々な繋がりを見出して、自分の進むべき道を見定めてゆく素敵な物語でした。2026/05/28
RRR
5
何気に惹かれた作品。町田メアリという謎めいた老婆が突如亡くなり、そこから展開されてゆく人情ドラマに僕はしばし夢心地に。物語の中のお菓子を作って食べる、深いなと思いました。読書家なら、一度は挑戦したい事柄だけに、まさにお腹も満たされると言う。ラスト一行までじっくり味わい、深い余韻に浸りました。2026/06/06




