内容説明
オーストリアの寒村に生まれ、この世に音楽による壮大な大伽藍をうち建て、72歳にして故郷の教会のオルガンの下に葬られたブルックナー。彼は、対位法を駆使した交響曲と崇高な宗教曲を多数生み出した偉大な作曲家であったが、反面、酒と美食に目のない享楽家であり、美しい女に心をときめかす愛すべき人間であった―。安永撤、平野昭ら7人のコラムと、全作品表、年譜を収録。
目次
第1章 オーバーエスターライヒの片田舎にて
第2章 教師への道
第3章 音楽家への道
第4章 大聖堂オルガニスト
第5章 交響曲の世界へ
第6章 プロフェッサー・ブルックナー
第7章 受難―『第三交響曲』
第8章 名声への階段―『第七交響曲』
第9章 勝利―『第八交響曲』
第10章 生からの別れ―『第九交響曲』