新潮文庫<br> 永遠なる序章

新潮文庫
永遠なる序章

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  • サイズ 文庫判
  • 商品コード 9784101051024

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Viola

4
戦争で全てを失ったうえ、余命宣告されるのに、なぜか喜びに満ちている主人公。他方、彼が頼りにする医師は、神を信じているにもかかわらず自暴自棄な生活を送っている。著者が主人公を通して、永遠の命の観念を抱き、この世をその序章と位置付けているのだ、と感じる。死に向かうからこそ今生が愛おしく、死を目前にするからこそその恐怖から解き放たれるのか。2016/04/09

ぷーずー

3
うー辛い内容だよー 生きるための労働など...辛み2022/10/10

1139taphilcu3

3
ろくに勉強してないのに試験期間を迎え、1週間前に初めて焦りだしたが、もはや試験前日ともなると試験が終わった後の事を考えて未来が希望でいっぱいに見えてきて明るくなってきた。というバカな読み方をした。 とはいえ、終わりが宣告されれば、終わりまでの間その終わりを悲観しつづけるということはできないのではないか。2021/02/11

クッシー

2
戦後の荒廃の中で、死を宣告された男が生きる事に目覚める話。逆風の中で、懸命にひたむきに生きる主人公の姿に感銘を受けた。また、彼を取り囲む様々な境遇の登場人物も魅力的。決して明るい話では無いが、読んだ後はなにか清々しい。明日も前を向いて歩こうと思える作品だった。2021/05/21

ポン・ザ・フラグメント

2
この時代の小説は気がつくと翻訳小説のような他人顔をしていることがあります。 占領下日本の、いずれクリスチャンとなる転向青年が書いた小説を、結局、僕は幻想小説のように読んでしまいました。 昭和23年の当時は「共産主義」も「パンパン」も「外食券食堂」も「スト」もリアルだったのに、今の僕にはそれらが小説の意匠やガジェットにしか見えないのです。 そんな読者が考える「自由」はやはりどこか身についていないところがあります。 はたして僕は「自由」なのでしょうか。大体僕らにとって「自由」にはどんな意味があるのでしょうか。2012/08/13

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