新潮文庫<br> 潮騒 (新版)

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新潮文庫
潮騒 (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101050447
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

古代の伝説が息づく伊勢湾の小島で、逞しく日焼けした海の若者新治は、目もとの涼しげな少女初江に出会う。にわかに騒ぎだす新治の心。星明りの浜、匂う潮の香、触れ合う唇。嵐の日、島の廃墟で二人きりになるのだが、みずみずしい肉体と恋の行方は―。困難も不安も、眩しい太陽と海のきらめきに溶けこませ、恩寵的な世界を描いた三島文学の澄明な結晶。その火を飛び越して来い。永遠の青春がここに―。その名を不動のものとした、29歳の作品。

著者等紹介

三島由紀夫[ミシマユキオ]
1925‐1970。東京生れ。本名、平岡公威。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。’49年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、’54年『潮騒』(新潮社文学賞)、’56年『金閣寺』(読売文学賞)、’65年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。’70年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

153
何だろう、川端っぽい。或いは『老人と海』?三島っぽくない、いやそれでもやっぱり三島由紀夫なのだけれど。川端は何というか、美男美女の異常性とでも云おうか、そもそも美男美女でないと異常さが際立たない、みたいなところがあるのだけれど、三島の場合のそれは醜男醜女の劣等感に根差しているようにおもえる。いや、この小説は充分に瑞々しく、爽やかで、暗い感情はずいぶん控えめではあるのだけど。都会育ちの虚弱なインテリ文学青年が、荒々しい海の男に憧れる。自然、肉体、筋肉。おれはこういうのだって書けるんだぜ、てことなんだろうか。2025/02/27

ノンケ女医長

60
とても美しい恋愛小説だった。洗練された語彙の数々もそうだし、お互いを信じ合う正直さが何よりも素敵。本当に良い時期に、素晴らしい異性に巡り会えた。きっと、二度と訪れない好機だと確信できる覚悟の大事さを、思い知った気持ち。読みながら、じんわり心が満たされていく。スマホ使用で日々忙しく、摩耗した心身を、この名作がリフレッシュさせてくれた。人が人を繋ぐというのは、きっとこういうこと。ああ、とても良かったし、また読みたい。2025/05/20

ykmmr (^_^)

53
高校時代、ミシマ作品に対し、「難しさ」などに先入観を持ち、この作品だけ読めていた。当時は登場人物たちと同世代で、伊勢方面の小島島民の若者同士の爽やかな恋。主人公が、ちょっとした一目惚れに始まり、半ライバルと格闘しながら、ある意味閉鎖的な島内で、彼女と顔を合わせる事を喜びとしながら、次第に距離を縮めて行く。作者が実際に島内を年密に取材し、その情景を緻密に表現し、2人の恋に対しても、大胆なシーンそのものも、ミシマ文学で美しく仕上げた。一言で言うと、他の作品とは違うミシマ文学が味わえる。2021/08/05

Shun

42
三島文学のイメージとは随分異なる作品。暴力等のネガティブなモチーフが見当たることなく順当な成り行きを見せる青春物語で、小難しいことは一切ない若い男女の理想的な恋愛劇を見ました。漁が盛んな小島が舞台で、潮騒の音や海から差し込む日差しが灯台を照らす光景は情緒豊かに感じられて、島での暮らしを誇らしく感じていることが青年を通して伝わってきます。そしてこの健全で逞しい若者はある日海岸で見慣れない少女を目にし、自分の中に馴染みのない感情が生まれたことを自覚する。三島がこのように澄んだ恋物語も書いていたとは意外でした。2023/08/03

みねね

40
これが世界のミシマか……。既読が金閣寺と午後の曳航だったので、割腹自殺さもありなんと知った顔をしていたが、全くわかっていなかったようだ。小っ恥ずかしくなるくらいの純愛、象徴的な海との闘い、そして勝利としての愛の成就。こんなに真っ直ぐで純な物語を、ミシマが!?と思った。三島由紀夫は現代小説の大原則「キャラクタに性格をラディカルに割り振る」をもっと大きいスケールで実現しているんだな。作品ごとに振られるミシマのテーマ。この振れ幅の大きさが彼の作家としての器の大きさを感じさせる。うーんミシマも追いかけねば。2025/05/02

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