新潮文庫<br> 愛の渇き (新版)

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新潮文庫
愛の渇き (新版)

  • 三島 由紀夫【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2020/11発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101050423
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

杉本悦子は、度重なる不倫で彼女を苦しめ続けた夫を突如亡くし、舅の弥吉や夫の兄弟家族が住む別荘兼農園に身を寄せた。やがて舅との肉体関係に陥った悦子は、その骸骨のごとき手で体をまさぐられながらも、雇われ庭師、三郎の若い肉体と質朴な心に惹かれていく。だが三郎には女中の美代という恋人がいた。嫉妬と歪んだ幸福が荒々しい結末を呼ぶ野心的長編。沼のような情念。罪は誰にあるのか―。当初のタイトルは黙示録の“大淫婦の章”からとり、「緋色の獣」だった。

著者等紹介

三島由紀夫[ミシマユキオ]
1925‐1970。東京生れ。本名、平岡公威。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。’49年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、’54年『潮騒』(新潮社文学賞)、’56年『金閣寺』(読売文学賞)、’65年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。’70年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けぴ

55
新版で字が読みやすい。しかし、内容はストーリーが有るようで無いような感じ。主人公の悦子は未亡人。舅の家にみを寄せて舅と肉体関係を持つ。やがて庭師の三郎へのねじ曲がった愛が芽生えるが、最終的には鍬で頭をかち割り殺してしまう。自分には心情が上手く理解できませんでした。2021/06/05

ころこ

44
妊娠を告げる場面、意思のない弥吉が鍬を用意して、偶然に悦子が実行する最後の場面と、神託のような仕掛けが大げさと捉えるか、必然性と捉えてまとまっていると考えるかで大分印象が変わる。三島作品の好悪が分かれるのは、大げさでワザワザなところが目立つからだが、戯曲のような展開なので登場人物の内心も必然で、大げさな部分は演出として嫌味なく解釈することができる。本当ならば夫・良輔の死は悦子に開放を与えるはずだ。しかし夫の死後も、悦子は杉本家から出ていこうとはしない。悦子はこの家に留まり、年下の三郎に思いを寄せる。他方で2025/03/24

NICKNAME

41
先に映画を観てしまったのであらすじを知りながら読みました。けれど映画とは違う点が所々あり、やはり小説の方が素晴らしいです。以前に初めて読んだ三島作品「盗賊」と同じくメインキャラクターの内的世界の複雑さというか怪奇さには理解を苦しみます。現実世界にもこういった人物は存在するかと思うが、小説で触れるだけに留めたいものです。ただそもそもそういった登場人物こそ小説に面白みや深さを与えてくれるものでしょう。2021/10/11

kei

37
悦子は不倫ばかりする夫の世話に励んだが夫は亡くなり、舅の弥吉の別荘に住むことになる。弥吉と体の関係を持つようになり、その一方、若い庭師・三郎へ寄せる想いがどんどん狂気のような嫉妬に変わっていく。三島の文章は独特で慣れるのに時間がかかったがその文章が癖になっていく。悦子の気持ち、ちょっと分かるなぁ。どこにも行くことができない袋小路でどん詰まりの女性。三郎は無邪気。まだまだ少年。悦子はその命の煌めきに惹かれてしまった。意外と共感できるのは弥吉。寂しいお爺ちゃん。行動は気持ち悪いけど。2021/09/29

おにく

33
この物語がどう、終局を迎えるのか、読んでいる途中は分からなかったが、ラストから逆算すると、悦子の心の中で、怪物が徐々に大きくなってゆくのが感じられた。亡き夫から受けた屈辱、狂おしい程の看護。身を寄せた夫の実家では、義理の父の情婦となって、骸骨のような手でまさぐられる。唯一の慰めは、下働きの青年、三郎の存在で、彼は純朴さとは裏腹に、日焼けした逞しい肉体で男の色気を放つが、本人はそうした事に無頓着で、好きでもない相手と一緒になり、悦子の狂気は更に深まってゆく。きらびやかな文章で綴られる破滅的な作品。 2021/08/20

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