新潮文庫<br> 画家とモデル―宿命の出会い (文庫版)

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画家とモデル―宿命の出会い (文庫版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101045313
  • NDC分類 723
  • Cコード C0195

出版社内容情報

生涯独身を貫き、人知れず青年のヌードを描いたイギリス屈指の肖像画家サージェント。身分違いの女公爵への恋文を絵に潜ませた宮廷画家ゴヤ。遺伝性疾患のために「半人半獣」と蔑まれた少女を描いたイタリアの画家フォンターナ。15年にわたり人妻と密会して描き続けたリアリズムの巨匠ワイエス……。不世出の画家たちが画布に刻みつけた、モデルとの濃厚にして深淵なる関係を読み解いた論集。

内容説明

生涯独身を貫き、人知れず青年のヌードを描いたアメリカ屈指の肖像画家サージェント。身分違いの女公爵への恋文を絵に潜ませた宮廷画家ゴヤ。遺伝性疾患のために「半人半獣」と蔑まれた少女を描いたイタリアの画家フォンターナ。15年にわたり人妻と密会して描き続けたリアリズムの巨匠ワイエス…。不世出の画家たちが画布に刻みつけた、モデルとの濃厚にして深遠なる関係を読み解いた論集。

目次

晩年に得た真のミューズ―サージェントと“トーマス・E・マッケラーのヌード習作”
「飛んでいってしまった」―ゴヤと“黒衣のアルバ女公爵”
母として画家として―ベルト・モリゾと“夢みるジュリー”
守りぬいた秘密―ベラスケスと“バリェーカスの少年”“道化セバスティアン・デ・モーラ”
レンピッカ色に染める―タマラ・ド・レンピッカと“美しきラファエラ”
愛する母をマリアに―ギュスターヴ・モローと“ピエタ”
大王と「ちびの閣下」―メンツェルと“フリードリヒ大王のフルート・コンサート”
伯爵の御曹司とダンサー―ロートレックと“ムーラン・ルージュ、ラ・グリュ”
野蛮な時代の絶対君主に仕えて―ホルバインと“デンマークのクリスティーナの肖像”
愛のテーマ―シャガールと“誕生日”
過酷な運命の少女を見つめて―フォンターナと“アントニエッタ・ゴンザレスの肖像”
真横から捉えた武人の鼻―ピエロ・デラ・フランチェスカと“ウルビーノ公夫妻の肖像”
破滅型の芸術家に全てを捧げて―モディリアーニと“ジャンヌ・エビュテルヌ”
妹の顔のオイディプス―クノップフと“愛撫”
宗教改革家との共闘関係―クラーナハと“マルティン・ルター”
画家の悲しみを照り返す―レンブラントと“バテシバ”
呪われた三位一体―ヴァラドンと“網を打つ人”
「世紀の密会」―ワイエスと“ヘルガ・シリーズ”

著者等紹介

中野京子[ナカノキョウコ]
作家、ドイツ文学者。西洋史や芸術に関する広範な知識をもとに、執筆活動のほか講演やテレビ出演など幅広く活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tulip

44
18人の画家とモデルについて各々10ページほどで語られるが、なんとも濃い内容。恋心、子への愛、同じ時代を生きる同志への尊敬、恋敵を貶めるどす黒い思い、権力者への畏れ等絵の中に画家とモデルの関係が表れる。圧倒されたのはレンピッカが自分の力でチャンスを掴み取り、這い上がっていった姿。気になったのはワイエスが15年も人妻モデルを内緒で描き続けたこと。その絵(表紙になっている)が素晴らしいだけに打ち明けられて奥様は傷ついたのでは、と思ってしまう。絵の裏側に画家の人生が渦巻いている。2023/06/14

はな

34
今回も期待裏切らず楽しめました。画家の生涯、モデルとの関係、作品の色々な角度から知る事ができ楽しかった。作品がもっと見れたらなお良い。2023/12/12

みこ

31
中野氏の絵画解説。今回は画家とモデルに焦点を当てた裏話を紹介。モデルに向けられた愛情も愛人への愛欲もあれば母から娘に向けた母性愛もある。また、愛情だけでなく権力者へ向けられた畏怖もあれば自分の姿を世間から隠すカモフラージュもあるなど、画家がモデルに向ける感情は様々。相変わらず中野氏の切り口は多彩でその引き出しの多さに驚かされる。2023/03/22

mahiro

26
絵画を鑑賞して何の予備知識もなく純粋に見て感動を覚えるのが名画だと思うが、色々な背景を知って見直すと別な面白さを発見する。この本は画家とモデルの関係から作品を読み解いている。妻、恋人、母、愛人、娘、パトロンなど様々な利害や愛憎や執着など…モデルの微笑みや大胆なポーズも意味深に感じる。しかし画家もモデルもあまり幸せになった人がいないな。モリゾの生涯と比較してレンピッカの章が印象に残る。2023/05/19

かめりあうさぎ

18
お久しぶりの中野京子さん。18組の画家とモデルにフォーカス。その時代背景と彼等彼女等の物語を冷静で分かりやすい構成で教えてくれる一冊。中野京子さんの文章は気取ったところがなく読みやすいです。物語にあっと言う間に引き込まれてしまいます。美術系の本は書き手によってその画家の捉え方や人生までも違ったものに見えてくるから不思議。2024/10/08

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