出版社内容情報
信友 直子[ノブトモ ナオコ]
著・文・その他
内容説明
「今年はぼけますから、よろしくお願いします」広島県呉市。87歳の正月、母は娘に突然宣言した。その言葉通り徐々に変わっていく母。「私はばかになったんじゃわ」と繰り返し「迷惑になるけん、もう死にたい」と喚く母を「誰でも年とりゃあ、おかしゅうなるわいのう」と励まし支えたのは96歳の父だった―。老老介護の現実と互いを思いやる家族の愛情、深く優しい夫婦の絆を綴る感動の記録。
目次
お母さんは、認知症になったんかもしれん…
「お母さんがおかしゅうなったけん、撮らんようになったん?」
私が帰ってきた方がええかね?
「詐欺グループの名簿に、お母さんの名前が載っていました」
「人に迷惑をかけない年寄りになりたいです」
「わしにも男の美学があるんじゃ」
「あんたはあんたの仕事をした方がええわい」
「どうしてかね、大事なときに。せっかくあんたが帰ってきとるのにね」
「この老夫婦は誰ですか?」
「あんたの仕事じゃけん、わしらは何でも協力するよ」
「これは乳にするぶん」
「カメラマンか何か知らんが、知らんヤツをこの家に入れるなよ」
「私たちにつないでいただければ、あとは何をしてでも入っていきます」
「介護はプロとシェアしなさい」
「母の認知症は、神様の親切かも」と思うに至った私
「おまえは感謝の心を忘れたんか!」
著者等紹介
信友直子[ノブトモナオコ]
1961(昭和36)年、広島生れ。映像作家。東京大学文学部卒。2009(平成21)年、自らの乳癌の闘病記録である『おっぱいと東京タワー―私の乳がん日記』でニューヨークフェスティバル銀賞、ギャラクシー賞奨励賞などを受賞。’18年には、初の劇場公開作として両親の老老介護の記録『ぼけますから、よろしくお願いします。』を発表し、令和元年度文化庁映画賞文化記録映画大賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
鈴木拓
バニラ風味
kitten
ヒヨドリスキ